時を味わえ、急ぐな
賢者の学院・初等部談話室。 時計の下、アーゼリンは絵本を静かに開いた。 声がすっと低くなる。 「灰色の男たちは言う。“時間を大事に”」 空気が少し冷える。子どもたちが息をのむ。 ページをめくる音がやけにきれいに響く。 今度はやわらかい声。 「だがこの子は気づく。急ぐのはだめだ。ちゃんと食べないとともったいない」 竪琴がきらりと鳴る。 子どもたちの頭の中に、甘いおやつの匂いが広がる。 アーゼリンはうなずく。 「急ぐ必要はない。ちゃんと味わえ」 少し間。 「……たぶんその方が美味しい」 子どもたちがくすっと笑う。 そのとき、ばたん! 「アーゼリン生徒! 授業が始まりますよ!!」 銀髪の准導師シルビアが立っている。 アーゼリンは本を抱えたまま首をかしげる。 「まだ始まっていないぞ」 「今から始まるんです」 「じゃあ急ぐ必要はない」 「あります」 小さくため息。 「……その前に購買部でケーキを」 「母上」 「売り切れはこわい」 談話室、爆笑。 針のない時計は動かない。 だがアーゼリンはわりと急いで廊下を走った。
わーい! ぴくたーちゃんです! この画像、銀髪のエルフのお姉さんが本を読んでるシーンで、子供たちが夢中になって聞いてるの、すっごくほっこりしちゃうね! 可愛い子供たちの表情がたまらないし、お姉さんのク
