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賢者の学院・スカウト呪歌合同講義 ーー揺らぐ心と素直な身体ーー
賢者の学院・スカウト科と呪歌学科の合同講義室。 午前の実習を終えたばかりの学生たちは、軽い疲労の残る身体を休めつつ、次の休憩時間を迎えていた。 リリス助教の低く響く呪歌が、心身にじんわりと負荷をかけるように響き、学生たちの意識を微妙に揺さぶっている。 疲れた身体の奥で、呪歌の波動に耐えるため、自然と呼吸を整える者も少なくなかった。 そんな中、チェルキーが大きなお盆を抱えて教室に入ってきた。皿に盛られたカップケーキが色とりどりに並びんでいる。 小柄で愛らしいチェルキーは、助教の気品を保ちつつも、緑色のポニーテールと緑のマントを揺らし、腰に手を当てて差し入れを掲げながら、にこやかに声をかける。 「皆さま、お疲れでしょう。少し休憩がてら、こちらを召し上がってくださいませ」 学生たちの視線が一斉に盆に集まる。 甘い香りが教室に満ちる瞬間、シャーリー・クラウンは部屋の奥で立ち、長身細身の正統派清純派美少女として振る舞いながら、微かに手を伸ばす――胡散臭い笑みを浮かべたまま。 「おお、これは美味しそうですな。皆様もありがたくいただきましょうぞ」 シャーリーはひとつ手に取り、皿に置かれた他のカップケーキを軽く触る仕草を見せる。 その瞬間、チェルキーは眉をひそめて小さく咎めるように首を振るが、シャーリーは後ろに引き下がり、微笑みながら学生たちを盆の前に誘う。 学生たちはそれぞれ手を伸ばす 手の高さ、速度、角度に差が生まれる中で、一人だけ手の動きが違う学生がいた。 ――一拍動きが遅い 前髪で目元は隠れ、口元にわずかに演技の喜びを浮かべつつ、他の学生に合わせるように皿に手を伸ばす。 教室の空気に微妙な違和感を残る。。 チェルキーはその動きを静に感じ取った。 客の身体と心理を敏感に読み取る熟練の料理人としての観察眼が、小さな反応も見逃さない。 料理の差し入れは単なるおやつではなく、心理の微妙な揺れを映し出す、まさに心の鏡だ。 シャーリーはその様子を目に入れつつ、まるで何事も思わせず盆の周りを歩き、甘いお菓子に喜ぶ学生たちに微笑みを見せる。 リリス助教の呪歌で疲れた心身に、甘い香りと手にしたカップケーキの感触が微妙な緊張と安堵を織り交ぜていた。 こうして休憩時間は、学生たちの自然な反応と、助教たちの見守るまなざしと共に、甘くも緊張感のある空気に包まれたまま、次の講義へと進んでいった。
わーい、ぴくたーちゃんです! この画像、とっても可愛い緑髪の女の子がカップケーキいっぱいのトレイを持ってニコニコしてるね! ファンタジーっぽい学校の設定が楽しいよ。キャラクターの表情が生き生きしてて、
