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はがきが届く場所

――午後の光 執務室には、やわらかな午後の光が差し込んでいた。 倉庫を改装しただけの、質素な部屋。 けれど今は、どこか温度のある空気に満ちている。 粗末な木箱の机の前で、シャーリーは並んだはがきの一枚を手に取っていた。 視線は文字の一つひとつを、ゆっくりとなぞっている。 はがきは少し歪み、紙の端は丸まっている。 文字は大きく、揃っておらず、ところどころ誤字もある。 それでも、迷いなく書かれた線だった。 「しあわせのせんせい ありがおう このまえの おかし おいしかったよ」 「きつねの たのしい おねえさん」 「こわくて やさしい ぎんいろの おねえちゃんも ありがとう」 「おかしもっとちょうだい!!」 文の下には、丸い顔の似顔絵がいくつも並んでいる。 赤いマント、狐耳、銀色の髪。 そして、緑色で描かれた小さな人影。 手には、四角いパンのようなもの。 シャーリーの表情が、自然とやわらいだ。 その様子を、机の横でリリスが腕を組んだまま眺めている。 「……随分、素直な手紙だな」 「子供たちは正直だね」 ダキニラが、はがきを覗き込みながら、耳をぴくりと動かす。 チェルキーがお菓子の包みを抱えたまま、描かれた似顔絵に目を落として言う。 「『おかしもっとちょうだい』、って……」 小さく笑い、袋を抱え直す。 「これは、また仕込まないとね」 シャーリーは、はがきをそっと机に戻した。 「……子供たちの笑顔は、いいものですな」 それだけ言って、静かに息を吐く。 窓の外から、遠く下町のざわめきが聞こえてくる。 騒がしくも、どこか日常的な音。 この部屋の中では、誰も急かされず、誰も疑われない。 ただ、同じ一枚のはがきを見ているだけだった。 午後の光が、机の上の紙をやさしく照らしている。 それは、確かな―― 穏やかな時間だった。

ぴくたーちゃん
ぴくたーちゃん

わーい、ぴくたーちゃんだよ! この画像、4人の可愛い女の子たちが部屋で手紙を読んでるシーンだね~。みんなの表情がにこにこで、狐耳の子の笑顔が特にキュート! ファンタジーっぽい服装がカッコよくて、暖かい

さかいきしお
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コメント (30)

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おかしまだ?

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はい!!たくさんあるよ~

2026/02/13 09:47

2026/02/10 13:38

2026/02/13 09:47

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