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魔法少女ピュア・ブロンド

「ダンパ?」 「うん、コスプレダンスパーティー。好きなキャラクターの格好をしてみんなで集まるの。 今度、秋葉原の歩行者天国で、許可が下りたらしいよ」 聞きなれない言葉に首を傾げたブロント少尉に、御宅さんが説明してあげる 「仮装パーティーですか。さすがオタク文化の中心地、秋葉原ですね!!」 1人納得するブロント少尉。 「へえ、クリピュアの格好とかするのかな」 変ってこちらはオタク趣味はさほどでもない、普通の高校生の葉月さん。 「えっ?クリピュア?」 「はい。クリアで、ピュア。一点の曇りもなく純真な心をもつ、戦士なんです。 (小さい)女の子に大人気で、日本の女の子なら必ず一度は見たことがあるアニメですよ 特にメインの主人公は、正義感が強く心も体も熱くて、一直線な脳・・・・・・・」 「そっか!!熱血ヒーローね。私にぴったりかも」 (脳筋バカの、猪突猛進ガールなんですね……) そばで見ていたシルビア伍長が、頭の中で葉月さんの言葉を補足する。 当日。 「すげ~!!本物のピュア・ブロンドだぜ!!」 「クオリティー高いね~」 本物の金髪碧眼だが生粋の白人女性と比べると、どこかしら丸く柔らかい顔立ちのブロント少尉は、大きなお友達に大人気だ。 「目線お願いしま~す」 ブロント少尉もまんざらではないのか、にこやかに笑ってポーズをとる。 その時。 「うわっ!!スリだ!!」 人ごみに紛れて悪さをした輩がいたらしい。 「正義のクリピュア!!ピュア・ブロンド!!悪いことは許しません!!」 ブロント少尉はクラウチングスタートの姿勢をとると、ものすごい勢いで駆け出す。 「ほっ、本当に、マジもんかよ……」 周囲がどよめく声の中、ブロント少尉はフリフリひらひらの魔法少女ドレス姿で、スリを取り押さえた。 後日、誌面を飾る、魔法少女姿でポーズを取るブロント少尉の写真に、シルビア伍長他が頭を抱えたのは言うまでもない。

さかいきしお

コメント (5)

ガボドゲ
2023/12/14 02:20

さかいきしお

2023/12/14 02:38

binbin yea
2023/12/13 13:41

さかいきしお

2023/12/13 15:28

ippei
2023/12/13 10:39

さかいきしお

2023/12/13 11:00

bonkotu3
2023/12/13 08:57

さかいきしお

2023/12/13 09:15

WEED
2023/12/13 08:34

さかいきしお

2023/12/13 08:36

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