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『譲れない一瞬の頂点』【春の体育祭2026】
青空の下、歓声と旗が揺れる運動会。 その中で、異様なまでの緊張感を纏う二人の少女――アリシアと劉妃。 「……負ける気はない」 「それはこっちの台詞よ」 スタートの合図と同時に、二人は弾けるように走り出す。 鍛え抜かれた脚力、無駄のないフォーム、まるで戦場を駆けるかのような速度。 観客の歓声が遠のくほど、二人の視界にはゴールだけが映る。 そして―― ほぼ同時に、白いテープが弾けた。 一瞬の静寂。 次の瞬間、互いに睨み合う。 「今のは私が先だった」 「いいえ、同時……いや、私よ」 言葉は鋭く、距離は一気に縮まる。 ついには肩を掴み合い、額をぶつけるほどの距離で火花を散らす二人。 その姿に、周囲はざわめきながらもどこか笑いを堪えきれない。 なぜなら――それは本気の証であり、同時にどこか子供のような意地でもあったから。 勝敗は未だ決まらない。 だがひとつだけ確かなことがある。 この二人の“勝負”は、きっと――これだけでは終わらない。 ※もっと色々なキャラクターを登場させたかったのですが、大変だったので数人で留めてます(汗)
