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コルセットの忠誠

シャーリーが魔王さまの元に舞い戻り、また三文芝居を演じます。 (下)水に流されます。 反省してます。もうしません、とのことです。 お許しください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 魔王城の玉座の間。 高らかな足音と共に、あの道化――いや、道化盗賊・シャーリーが駆け込んでくる。 「ふひひひ! 魔王さま! ご覧ください、この袋を!」 抱えてきたのは豪奢な麻袋。ざらりと溢れる金貨が、煌めきを放つ。 さらに、謎の子犬っぽい生き物も抱えているが。 「……勝手に財を動かし、逃げ隠れておっただけじゃろ」 魔王さまは眉をひそめる。 「いえいえ、民に“投資”を行ったまで! しかもご覧の通り、なんと一・五倍の利益に!」 ドヤ顔で袋を差し出すシャーリー。 傍に控えた経理担当の文官が確認すると、――確かに金貨は増えている。 魔王さまは、額に手を当て、ため息をつく。 「功か、罪か……判断に迷う、とでも思うか?」 「ふひひ!! ご安心ください! さらに勇者どもの動向も探って参りました! 彼奴らの周りに協力者も仕込んでおります!! この忠義、どうかお認めいただきたく――」 そこで、彼女?は胸を張ると、ガバッと道化衣装を脱ぎ捨てた。 下に現れたのは黒革のきついコルセット姿。 豊かな胸元のように見えたのも、くびれも、すべて演出。 締め上げられた腰が誇らしげに張り出している。 「このコルセットのごとく! 拙尼の忠誠は、魔王さまに縛られ、一片の曇りもございませぬ!」 堂々と宣言するが、その姿はあまりにも滑稽。 玉座の上で、魔王さまは冷たく目を細めた。 「……見苦しい。トイレで反省しておれ」 パチン――。 魔王さまが指を鳴らした瞬間、床が光り輝き‥‥‥ 「ふひゃあああああ!?!?」 コルセット姿のシャーリーが情けない悲鳴を上げながら、下水道へ真っ逆さま。 「バシャーーーン!」 水しぶきが玉座の間まで響き渡り、あたりに呆れた沈黙だけが残った。

さかいきしお
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コメント (28)

2025/08/25 13:58
2025/08/24 17:31

魔王しゃまだ

2025/08/23 14:56
2025/08/23 14:00
2025/08/23 13:52

一度下水処理場で心も綺麗に浄化してもらった方がいいかもね!

2025/08/23 13:25
2025/08/23 13:14
2025/08/23 13:12

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