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【ゴールデンウィーク】金色に光る弱点

「ゴールデンウィーク」などという、存在してるかさえあやふやなものをお題にされてしまうと何書いていいか分からないんで、おふざけで行きます。 【1、2枚目】都市を襲うUFOと戦う空軍の話 突如現れ、夕闇に包まれた大都市を襲うUFOに対し、軍は戦闘機で対抗していた。しかし戦況は悪く、ブラボーチームから総司令部へ悲痛な通信が入る。 B3「こちらブラボー3!ダメです、敵性飛行物体の外殻、機銃もミサイルも通用しません!未知の物質と考えられます!ブラボー2とブラボー4も撃墜されました!このままでは全滅です、撤退の許可を!」 指令「こちら総司令部。撤退は許可できない。攻撃を続行せよ」 B3「チクショウ・・・チクショウ!」 A1「こちらアルファ1、敵性飛行物体1機の撃墜に成功」 指令「こちら総司令部。アルファ1、本当か!?どうやって倒した!」 A1「こちらアルファ1。敵性飛行物体下部に金色に光る部位がある。そこは外殻がなく、機銃による攻撃が有効と確認。アルファチームはこの場の敵を全滅させ次第ブラボーチームの援護に向かう」 指令「総司令部了解した。ブラボーチーム、敵の弱点は下部の金色に光る部位だ。金色の弱点(ゴールデン・ウィーク・ポイント)を狙え」 B1「ブラボー1了解!やったな、ブラボー3!希望が見えたぞ!」 B3「し、しかし隊長!戦闘機でそこを攻撃するには下から奴に接近しなくてはなりません!」 B1「確かにな・・・猛スピードの中で敵の下から接近しつつあの部位に機銃を命中させて破壊するなど、たやすい事ではないな。アルファ1は平然とそんな真似をしてのけたのか」 B3「悔しいけど、やっぱりアルファ1は天才だ・・・けど・・・けど、俺だってただ殺されるのは御免だ!どうせならやってやる!」 B1「よし、いくぞブラボー3!アルファチームが来る前に片を付けてやるんだ」 B3「了解!」 【3枚目】最新鋭の研究所から脱出を試みるスパイたちの話 名うてのスパイ、BとJは情報を盗み出したものの、追手の人型キラーマシンに追われていた。全身兵器の戦闘用マシン相手に、さしものBとJも逃げるしか手はなかった。曲がり角に滑り込み、息を整える。 B「くそ・・・なんてしつこいキラーマシンだ。このままじゃ脱出する前にあいつに殺されちまう」 J「どんどん出口から遠ざかってしまってるな・・・なぁビル。やっぱりあいつを破壊するしかない」 B「ダメだ、ジョージー!手持ちの拳銃程度じゃあいつには大してダメージを与えられない」 J「そうでもないさ。見ろよ、あいつの胸。エネルギーコアだ。あそこを撃てば、エネルギーを誘爆させられる。バラバラになるぜ・・・あいつも、俺もな。意地が悪いよな。弱点を見せつけておいて、撃ったらこっちもドカンとはよ」 B「ジョージー・・・お前、何を」 J「ビル、お前はこの曲がり角に隠れていろ。俺があいつを倒したらその隙に逃げるんだ。手に入れた情報を本部に持ち帰る事が最優先だ」 B「だったら俺があいつをやる。お前の方が優秀なスパイなんだ、お前が死ぬ事は無い!」 J「実はな、ビル。さっきあいつから放射線を撃たれちまったんだ。データにあっただろ、10シーベルトの線量を持つ兵器さ。俺の命は長くて2週間だ」 B「そんな・・・」 J「ベッドで死ぬより、カッコよく任務のために散らせてくれよ。本部に言っておいてくれ、ジョージーは金色の弱点(ゴールデン・ウィーク・ポイント)を迷いなく打ち抜いた勇敢な男だったってな」 B「すまん・・・ジョージー」 J「泣くなよビル。そうだ、もう一つ。情報を持ち帰ってこの研究所をぶっ潰せたらよ、研究所の奴らに言ってやれ。『弱点のエネルギーコアは股間につけるべきだったな、そうすりゃ文字通り金〇だ』ってよ。笑えるだろ?」 Jは拳銃を構え、獣のような咆哮をあげながら曲がり角を飛び出していった。そして、銃声と爆音。焦げた肉の匂いがBの鼻を刺激した。 B「最期の言葉がそれかよ、ジョージー・・・!」 Bは力強く拳を握ると、出口へと走り出した。もう涙は流さなかった。

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みやび
2025/04/30 16:07

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 全年齢~R15を中心に投稿します。現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っています。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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