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第13特別魔法機動小隊 "ミリキュア" 特別ライブ
https://suno.com/song/46174036-be53-4d50-931d-197a9c914385?sh=iQfbXRk9S3XnZMf9 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「――第十三特別魔法機動小隊、ミリキュア!!整列、完了しました!!」 ブロント少尉が、朝もやの中、士官学校教頭先生の自宅前で気合いを入れて叫んだ。 その後ろには、魔法少女コスプレをした富士見軍曹と、着ぐるみ姿の福井候補生が直立不動で並んでいる。 そして玄関先に引きずり出された教頭先生。 彼は、訳が分からないまま、軍服の上に銀色のマントとシルクハットを着せられ、サングラスをかけられていた。 「ちょ、ちょっと待ちなさい、君たち……!何のつもりだ!」 「教頭!!命令を!!閲兵式で閲兵してください!!それから音楽祭の指令官役として参加してください!!それが隊のためであります!!」 ブロント少尉は迷いのない顔で、敬礼しながら押し切った。 すでに選択肢はない。軍曹も候補生も、目で「お願いします!」と懇願している。 教頭は深いため息をつくと、観念した。 「わかった、わかったよ……やればいいんだろ、やれば……!」 こうして、ミリシルバーが誕生した。 数日後――音楽祭当日。 即席ステージに立った教頭は、銀のマントを翻しながら、 昔取った杵柄、サックスを手にして、バックバンドに加わっていた。 会場には、仰天する教官たち、騒然とする候補生たち、そして戸惑いながらも拍手する来賓たち。 中央では、赤と青の軍服アレンジコスのブロント少尉と富士見軍曹が元気いっぱい恥ずかしがりながら、 着ぐるみ福井君が、息も絶え絶えになりながら、元気いっぱいの「必殺技ダンス」を披露している。 その後ろで、教頭先生が渋い音色を響かせる。 銀色のマントが風にはためき、なぜか一番キマっているのが教頭だった。 「――ミリブロンド!みんなの希望!!」 「ミリブルー!冷静沈着!」 「モフモフミリミリ!もふもふは正義!!」 「そして指令官、ミリシルバー!!音の力で導くぞ!!」 観客席からは悲鳴と歓声と笑い声が入り混じった、奇跡のステージとなった――。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【1番】 砲塔(ほうとう)抱えて きらきら進め ターゲットロック せーのでバキューン! 可憐(かれん)な笑顔で 制圧(せいあつ)するよ 悪意(あくい)はすべて 爆砕(ばくさい)完了☆彡 【サビ】 (♪一気に盛り上がり) ミリキュア! ミリキュア! 未来(みらい)をまもる! 悪だくみ 粉砕(ふんさい) 天使(てんし)の作戦(オペレーション) ミリキュア! ミリキュア! きゅーとな力(ちから)で 泣くまでぶっ飛ばす! LOVE&FIRE!!! 【2番】 エンゲージ完了 安全装置解除 ターゲットピン キラキラ散って 忠誠(ちゅうせい)誓うよ 仲間を守る 油断した敵は サヨナラ☆起爆 【ラストサビ】 ミリキュア! ミリキュア! 乙女の誓い 命令(めいれい)はただひとつ?? カワイく勝て!! ミリキュア! ミリキュア! 希望(きぼう)の旗を 撃ち抜け未来(みらい)へ! LOVE&FIRE!!!