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新たな力

「巫女殿、少々拙僧と付き合って下さらないだろうか」 下町礼拝所で、帳簿を付けていたダキニラに、怪盗神父、チャーリ・ウッドが語り掛ける。 何やらけったいな衣装、どうも東方風だけど、幸運神の聖印を付けているので、神官服の一つであることは解るが。 「ブラザー?なに、その格好?」 「うむ、拙僧も修行を新たにつけなおそうと思い至りましてな。エンハンサー(内気功術)の修行服ですぞ」 チャーリウッドは、元地回りヤクザ、素手でチンビラどもをまとめる必要があるが、神官として目覚めたために指導するべき若者も増えてしまった。 ダキニラとチャーリが扱う神聖魔法は強力だが、素手での荒事に特化しているわけではない。 「格闘術(グラップラー)とエンハンサーの修行を付けられる寺院があるのでそこに」 「そう、頑張って・・・・・・」 みなまで言わせず興味がないといった様子のダキニラ。 彼女は盗賊だが、素手で街中での喧嘩などしないので、内気功術にそこまで意義を感じないのだが。 「何を言われる?巫女殿も来るのだ」 「え~」 「街の若者には彼我の力量も見極められない者もいるのだ。そのようなもの達にあえて形が解るように道を示してやるのも拙僧たちの役目ですぞ」 (尼めは、荒事を好きませぬ) 「さあ、全はいそげですぞ。我々は盗賊でありながら善良であることを示さねばなりませぬぞ」 よくわからない怪盗神父の理屈により、結局ダキニラも付き合わされることになった。 「むほほお、ダキニラ、久しぶりじゃの。その尻尾、よりいっそう毛並みが整ったようじゃな。 どれ、もふり具合を確かめてくれるか。」 見た目は修練を積んだ厳格な格闘家、中身は助平な好色拳士その物のジジイ、もとい老師ののセクハラ発言にダキニラはさっとチャーリウッドの背後に隠れる。 「おっ、おい、巫女様?」 そして・・・・・・。 「このチャーリウッド、いまだ若輩の身でありますが、老師の指導を賜りたく、はせ参じました次第です」 少し高いが、なぜかチャーリウッドの声色で声が響いた。 「みっ、巫女殿なにを」 「ふおふぉふぉ、ならば若造、邪魔な貴様から最初に始末して、狐娘はじっくりと尻尾をもふってくれるわ!!」 (幸運の女神さまよ。今日、この時のために力を貸して。ラック) 「フォース(理力波)」 なぜか、チャーリウッドの股間の間かから理力波が発射されて、向かい合っている老師の股間に迫りくる。 「ほほほ、なかなかいいだまし討ちだが、我には通じ」 その時奇跡が起きた。 強い風が吹き、チャーリーの背後に跪いて理力波を撃っていた、ダキニラのスカートが捲れる。 「むほ、うっ、くう~!!」 ダキニラの魔法は確かな効果を発揮した。 チャーリウッドとダキニラはそれぞれ、エンハンサー技能を取得した。 ついでに、チャーリは頭に何個ものたんこぶをもらい、 ダキニラは尻尾に手形を付けられたが・・・・・・

さかいきしお

コメント (16)

thi
2025/02/02 02:55
ガボドゲ
2025/02/01 15:43
Kinnoya
2025/02/01 14:23
早渚 凪

今日もハチャメチャだw

2025/02/01 14:07
M.T.
2025/02/01 13:46
CherryBlossom
2025/02/01 11:31
Yasuyuki Magic
2025/02/01 11:04
五月雨

わたくしの修行も如何かしら?

2025/02/01 09:27

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