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死守せよ!! 絶対領域!!
オークのイケメンパティシェに生暖かく見送られあと。 当然ながらオークのゴルドンはブロントたちのバックアップのために、魔法女学院の女生徒たちが好んで立ち寄りそうなカフェで情報収集のために潜入していたのだが。 「あっ、このショップがいけてんだって」 (勘弁してくれ) 当たり前の流れで大通りの次の店に入ろうとする元不良生徒。 なかなか可愛らしい店構えのおしゃれなブティックだ。 そうすると、中には。 「いらっしゃいませ。可愛らしいお嬢様」 (そりゃあ、もちろんいるわな) 「素敵なお姉さま?もようこそ」 ファッションセンスを生かして女学生が好みそうな店に潜入していたシルビアだ。 しっかり情報収集している。 「センセ、綺麗なんだからスカート履いて足を見せつければいいのに」 「そうですよ。お姉さま、このニーハイソックスなんてお似合いですよ」 (シィルちゃん、あんた絶対楽しんでるだろ。勘弁してくれ) 純真な笑顔で見つめてくる元不良生徒と、にやにや含み笑いをしながらファンシーな靴下を広げる小柄な店員に、 ブロント、もといブローナは何回目になるかわからないため息をついた。