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夜景とカクテル/スマホ壁紙アーカイブ
【夜景とカクテル】 彼女が頼んだのは、 メニューのいちばん上にある赤いカクテルだった。 「どんな味?」 隣から尋ねると、 彼女はグラスを少し持ち上げた。 「まだ飲んでない」 ふたりで笑ったあと、 バーテンダーが私の前にも同じものを置いた。 窓の向こうでは、 さっきまで働いていたビルが光っていた。 彼女はそこを指さしかけ、 途中で手を下ろした。 「仕事の話は、明日でいいか」 私は頷き、 グラスを寄せた。 触れ合う音は、 店の音楽に隠れるほど小さかった。 ひと口飲んだ彼女が、 ようやくこちらを向く。 「思ったより甘いね」 そのあと初めて、 休日の過ごし方を聞いた。

