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湯あがりに、待ち合わせ/スマホ壁紙アーカイブ
【湯あがりに、待ち合わせ】 先に出たほうが牛乳を買っておく。 そう決めたのに、 彼女はいつも私より早かった。 暖簾をくぐると、 雨はもう上がっていた。 自転車のそばで待つ彼女が、 瓶を一本差し出す。 「今日は長かったね」 「時計が見えなくて」 本当は、 湯船で隣になった老人の話が終わらなかった。 彼女は笑って、 まだ湿った私の髪を指さした。 「ちゃんと拭いてから出ればいいのに」 急いだ理由は言わず、 冷たい瓶を頬に当てた。 飲み終えても、 どちらも自転車の鍵を出さなかった。 煙突の上に残る夕焼けを見ながら、 もう少し涼んでいこうと彼女が言った。

