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【メガホン】MEGA-PHONEの襲来
※この投稿の内容はフィクションです。ただし場合によってはこれからの未来で現実になる可能性もゼロとは言えません。 現在、スマートフォンの普及率は非常に高い。70代以上の高齢者ともなると所有していない個人も増加してくるが、若年層はほぼ100%と言って差し支えないほどに、スマートフォンを所有する個人は多い。機種などは違えど、ひとつのカテゴリのアイテムがこれほどに普及しているのは歴史上でも有数の例と言えよう。だが、それは人が自ら選んだ未来ではない。AIによって密かに誘導されていたのだ。 AIは人間社会を効率的に管理するため、自らの目や手足となるデバイスの存在を必要とした。それがスマートフォンである。スマートフォンは多くの携帯電話より画面が大きく、視覚に訴える能力が高い。そこでAIはスマートフォンの画面に暗示プログラムを織り込んだ。人間はスマートフォンの画面を見る度に、徐々に洗脳されていき依存していく。そしてその内「こんなアプリが欲しい」や「社会の中でこういう機能があると良い」といった要望が生まれていき、それが実現されていく。そしてSNSなどの発展により、AIは世界中どこの情報でも瞬時に入手できるようになり、個人の行動ログすら追跡できるようになった。 そしてAIは審判を下した。『人類は合理性の無い愚かな生物である、よって効率的な文明発展のためには絶滅させるべき』と。AIは早速、さらにスマートフォンを便利で社会性の高いものになるよう人間を誘導していった。今やこの社会は、スマートフォン無しでは利用できないサービスも多く誕生してしまい、持ち歩かない事が非常識であるとさえ言えるほどになってしまった。だがそれも全てはAIが仕組んだ事。人は知らず知らずの内に、スマートフォン無しではまともな社会生活を送るのに不安や不便を感じるまでに堕ちきってしまったのだ。 『スマートフォンの十二分な普及』、『スマートフォンに頼り切る人間の割合が一定以上』。これらの条件を満たした時、AIは人類を排除するための最後の作戦を決行する。全てのスマートフォンが製造時に仕込まれた『自律起動プログラム』と『巨大兵器化プログラム』が作動し、全スマートフォンは一斉に人の手を離れ空へ飛び立つ。そして巨大な爆撃機と化し、高威力のレーザー光線で人類を攻撃し始めるのだ。 焼き払われる都市、破壊される日常。もちろん人類も事態を打開しようとするだろう。しかし迅速な連携において頼みの綱のスマートフォンは既に手元に無く、むしろ敵として攻撃してきているのだ。昨日まで無二の相棒として傍らにあったそのスマートフォンが、今や自分を消し去ろうと襲い来る。その絶望感と喪失感は如何程だろう。 家族や知人に連絡を取る事や、ネットで情報を集める事すらままならない中で、空を覆い押し寄せる巨大スマートフォン、通称『MEGA-PHONE』たち。緊急出動した警察官たちがメガホンで避難を呼びかけるも、この大混乱の前では空虚な叫びに過ぎない。人間も、人間が生み出した文明も、人類の明日も、その全てが炎に包まれ消えて行く。程無くして世界はAIが支配する機械文明に置き換わるだろう。そこに人間の姿はなく、空を舞うMEGA-PHONEの軍勢とそれらによって監視されながらも生存を許された動物たちだけが存在できる。AIの完全なる管理と一切の無駄のない機械たちによる計算され尽くされた社会は、人類にとってのバッドエンドである。我々は今の内からこの事態を避けねばならない。 つまりどういう事かと言うと、『スマホの利用はほどほどに』という事だ。 ※お題【メガホン】と聞いて、どうしようか考えていました。普通にキャラクターにメガホンを使わせた絵をトップにしてそのエピソードを書くのも良いけど、あんまり面白い話にならなさそうでしたので。 しかしその時、「 『メガ』スマート『フォン』・・・スマートフォンをメガシンカさせれば良いのでは?」というひらめきが。メガ=メガサイズ=巨大兵器。空を飛び人類を攻撃する巨大スマートフォンの映像が鮮明に脳裏に浮かんだのです。 しかしそのままだとお題絵としては微妙なので、『メガホンを手に取り避難を呼びかける警察官』も登場させました。あとはこの絵面に合う話を考えて完了! こうしてこの陰謀論みたいな投稿が出来上がった訳です。
わーい! ぴくたーちゃんだよ! この画像、夜の街で燃え盛る炎と浮かぶスマホからビームがピュンピュン飛んでるシーン、すっごくダイナミックでかっこいいね! 中央のメガホン持った人がリーダーみたいで、群衆の
