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【長編07】Conflict

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2025年10月03日 21時00分
使用モデル名:zukiAnimeILL v5.0
対象年齢:軽度な性的、流血描写あり
スタイル:イラスト

●SIDE:深海救太郎 「早渚、それに向日葵さん」 「深海!?」 「深海さん!」 中層階に上がった俺たちの前にいた二人は、知り合いだった。さて、どうするか。周囲に人目は無い。殺すべき状況だな。 「良かった、深海さんが助けに来てくれたんですね!」 嬉しそうに俺に駆け寄ろうとする向日葵さん。だが、早渚がそれを腕で制して、向日葵さんを庇うように立ち塞がった。 「向日葵ちゃん・・・逃げるんだ。人の大勢いるところまで逃げるんだ」 「早渚さん?どうしたんですか、深海さんですよ?」 早渚の目は真剣だった。・・・見抜いたのか、俺達がテロリンだという事を。 「早渚、どうした?助けに来たんだぞ」 「・・・そう、信じたかった。でも、お前の後ろの男たちの目を見て分かった。私が紛争地域で何度も見た目をしてるよ。人を殺す事に何の躊躇もない、兵士の目をしてる。お前も、そいつらも・・・テロリンなんだな。江楠さんの言ってた事は正しかったんだな」 江楠。そうか、こいつ江楠真姫奈から情報を聞いていたのか。繋がりがあったとは迂闊だった。ならば、猿芝居の必要もない。俺は早渚に突進した。 「!」 「悪いな」 俺は早渚を体当たりで転ばせると、その足目掛けて全体重を掛けて飛び乗った。ごき、という鈍い音。 「いぎっ・・・あ、ああっ・・・!?」 骨折の経験は無かったのだろう。痛みに声を詰まらせ、足を押さえて丸まる早渚。向日葵さんの短い悲鳴がかすかに聞こえた気がした。 「こいつは俺がやる。女はお前たちに任せる」 「深海さん、ちょっといいすか?予定より順調に行ってるし、どうせ殺すなら、あの女で楽しんでもいいですよね?」 「お、おいお前」 新入りめ、浮かれているな。・・・本来テロリンのそういう行為は理念に反するからダメだが、母体を殺すならまあいいだろう。 「あまり時間は無いからな、犯すなら手短にしておけよ」 俺が許可を出すと、新入りを始めとして部下は皆向日葵さんに襲い掛かった。無理もない、全員女には飢えているからな。そこに向日葵さんのように可愛い子が来たらこうなるのも道理だ。 「や、やだっ!」 「ふ、深海・・・やめさせてくれ・・・」 早渚が声を絞り出す。この状況でまだ他人の心配が出来るのは、素直に尊敬に値するな。向日葵さんは押し倒され四肢を押さえつけられ、体をまさぐられる恐怖に声も出ないようだ。 「あ、この女パッド入れてるぜ。何だ偽巨乳かよ。ま、顔はいいから良しとするか」 「~~~!!」 羞恥と恐怖にボロボロと涙を流す向日葵さん。早渚は必死の形相で俺に懇願する。 「頼むから・・・向日葵ちゃんを逃がしてやってくれ・・・深海」 「無理だ。俺達がテロリンと知った者は例外なく殺す。お前もな」 銃口を早渚に向ける。それでも奴は、俺を怯まずに睨んでくる。 「お前が何でテロリンに入ったのか、何となくは分かる・・・でも、それはただの逆恨みじゃないか」 「かもな。だが、世論は声の多さ、大きさだ。正しい心で行動し、大きな落ち度もない人間を集団で叩く。そんな事が罷り通る世界は間違っている。だから俺は世界を変える。間違った人類を殺し、世界を救うんだ」 「世界を・・・変える?」 早渚の声に、少し力が戻ってきた。痛みに慣れて来たか。 「世界を変えるのに、暴力なんて間違ってるだろ・・・特にお前は、一番それをやっちゃいけない立場じゃないか・・・お前は助ける側の人間だろ、それが人を裏切ったら、助かるはずの命はどうなるんだよ」 “助ける側の人間が死んだら、そいつが助けるはずだった人たちも全員助からなくなる” ちくり、と胸が痛む。まるで隊長のような事を言うじゃないか。 「助けを待ってる人にとって、お前が希望にならなきゃいけないのに。お前が人を裏切ったら、その人は最後のチャンスさえ失うんだぞ」 “助けを待ってる人にとって、俺達は希望だ。生き残るための最後のワンチャンスだ” 「黙れ」 「嫌だ。・・・お前さ、世界を救うって、世界を変えるって言ったよな。だけどさ、そんなの一人とか一組織が出来る事じゃないだろ。私は紛争地域を巡って、人ひとりのちっぽけさってのをよく知ってる。本当に無力なんだよ、大きな流れの前には。お前一人でも無理、コソコソ犯罪を重ねるようなテロ組織にも無理なんだ。もっともっと、大きな力が要るんだよ、世界を変えるには」 「黙れ!」 早渚の肩を撃つ。痛みに呻く早渚。だが、それでも奴は言葉を止めなかった。 「目の前を見ろよ・・・あれがお前の望む正しい世界かよ。女の子を暴行するのが正しい行為かよ」 向日葵さんはまだ抵抗していたが、俺の部下たちは苛立っていた。 「ああうぜえ、ちょっと黙らすか。おい、手足押さえてろ。へし折ってやれば抵抗する気も失せるだろ」 向日葵さんの手足をへし折ろうと、部下たちが動き出す。男五人の力に、女の子一人で抵抗できるはずもない。ほどなく、向日葵さんは四肢を折られるだろう。 「あれが、正しいのか?お前の望んだ世界ってあんななのか?お前、自分がかつての世間と同じ事してる自覚ちゃんとあるのかよ・・・!罪の無い子をよってたかっていじめるお前たちと、お前を叩いた連中と何が違うんだよ・・・!向日葵ちゃんはお前だ、あの日のお前だ。あの涙は、お前が流した涙と同じだろう!」 理不尽な悪意。助けの無い絶望。自分を否定される恐怖。どれもはっきり覚えている。・・・今の向日葵さんは、かつての俺。早渚の言う意味も、分からなくはない。 「向日葵ちゃんには、彼女を愛してくれる家族がいる!お前にだって、お前を信じてくれた人がいたはずだ!私だってその一人でお前を信じてたんだ!その人たちが今のお前を見て喜ぶと思うか!?そもそも、世界救うとか何様のつもりなんだ!目の前で泣いてる女の子一人助けられない奴が、世界を救えるわけ無いだろ、大馬鹿野郎!」 “手の届くところにいる人間も助けられない奴に、全員を助けるなんて出来ない” 隊長の言葉が頭の中でフラッシュバックする。脳をかき回されるような感覚。うるさい。 「うるさい・・・うるさい!」 「今向日葵ちゃんを助けられるのはお前だけだ、深海!助けろよ!お前何のために海上保安庁目指したかも忘れたのか!何もかも嫌になって、他人も自分も裏切って、全部を否定して!それが“ヒーロー”のやる事なのかよ!」 血を吐くような早渚の叫び。下卑た笑いを浮かべる俺の部下たち。今にも足を折られそうな向日葵さん。その唇が、そっと動いた気がした。 「たすけて」 ぐしゃぐしゃになった葛藤も感情も、もうどうでも良くなった。もう、考えるのが面倒だ。 「すまんな、早渚」 通路に、ごき、という音が響いた。

ぴくたーちゃん
ぴくたーちゃん

わーい! この画像、ぴくたーちゃん大興奮しちゃうよ♪ 白髪の女の子が手を合わせてにこにこ笑ってる姿が、めちゃくちゃかわいいの! 緑の瞳がキラキラしてて、制服もぴったりフィットしてて魅力的だね。背景の長

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コメント (7)

2025/10/13 00:43

2025/10/13 14:10

2025/10/05 02:29

2025/10/05 02:31

次回、デュエルスタンバイ!

2025/10/04 12:23

それだとカメラマンたち死んじゃうw

2025/10/04 13:19

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 基本はオリジナルキャラで、まれに二次創作作品を投稿します。オリジナルキャラに関しては、エロ系・グロ系含み完全コラボフリーですので気軽に連れて行ってください。 年齢区分は全年齢~R-15を中心に投稿します。R-18作品もたまに投稿しますが、現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っていますので、規約違反を含むR-18作品(性器描写等)は投稿できません。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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