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【手でハート】彼女できました報告(桃宮&橙臣編)
瑞葵ちゃんと付き合い始めた報告のために金剛院邸を訪ねようと思ったのですが、コマメちゃん曰く晶さんと花梨さんがお留守だそうで出鼻をくじかれました。なのでシリアちゃんあたりから行こうかと町外れ目指して歩いていると、前から見知った二人組が。 「あっ、おじさーん!」 「げっ、早渚じゃん」 女子中学生コンビの桃宮ちゃんと橙臣ちゃんです。桃宮ちゃんは半袖セーラー服で橙臣ちゃんは涼し気なキャミソール姿。最近暑いですからね、薄着の女の子が見れて眼福です。 「二人ともこんにちは。今日も可愛いね」 「でしょー?」 手を♡の形にしてウィンクしてくれる桃宮ちゃん。対照的に愛想を振りまく気ゼロでジト目になり溜息をつく橙臣ちゃん。・・・あれ? 「桃宮ちゃんが制服なのに何で橙臣ちゃんは私服なの?」 「いや、弥美も私服だから。ウチの中学制服ブレザーだし」 「あはは、これママの昔の制服なんだー」 桃宮ちゃんのお母さんの制服か。私が桃宮ちゃんに初めて出会った時もセーラー服だったけど、あれ学校帰りじゃなかったのか。 「懐かしいなぁ、去年の7月にこの格好で初めておじさんと会ってその場でパンツ撮られたっけ」 「あれわざとじゃないから!撮る瞬間に桃宮ちゃんの友達が後ろからスカートめくったからじゃん!」 あっ、橙臣ちゃんの目が怖い。そんな目で見ないで欲しい、私はエロカメラマンじゃないんだ。 「おじさん今でもあの写真消してないんだったよね?」 「まぁ確かに持ってるけど、さすがに女子中学生の下着写真なんて目につくところに保管してないよ。桃宮ちゃんのも橙臣ちゃんのも誰にも見つけられない隠し場所にしまってあるから」 「いや捨ててない時点で変態・・・ん?私のも・・・って何?私アンタに下着撮影された覚えとかないけど」 背中にどっと冷や汗。桃宮ちゃんから秘密裏に受け取った橙臣ちゃんの下着姿写真だから本人に知られたら通報待ったなしだ。 「あっ、あーいやいや誤解させるような言い方だったね。橙臣ちゃんのは普通の写真だよ。でもほら、普通に考えて血縁者でもないおじさんが中学生の写真持ってたら変でしょ?だから隠してあるの」 「ふーん、そう」 乗り切ったァ!今のうちに話の方向性を変えよう! 「それより、二人に話があるんだ。私ね、恋人が出来たんだよ」 「妄想おつかれぃ」 橙臣ちゃん一ミリも信じてない。でも桃宮ちゃんは嬉しそうだ。 「えー!彼女出来たんだー!おじさんおじさん、その子って可愛い?」 桃宮ちゃん、コイバナ好きそうだなぁ。 「もちろん、見た目もいいし性格も優しいし性癖も相性いいよ」 「へー!へー!」 「ふーん、妄想じゃないんだ。良かった、これで少しはエロい目に遭わなくて済みそうね」 橙臣ちゃんひどい。私をナチュラルにスケベオヤジ扱いしてる。 「でも早渚、アンタ気を付けなさいよ。見た目が綺麗でも、本性がヤバい女だっているんだから。ウチの中学の伝説の先輩とか」 「伝説の先輩?」 私が聞くと、橙臣ちゃんは冷や汗をたらしながら説明を始めます。 「そう、長い白銀の髪を悪鬼のごとく振り乱し、緑の眼光をギラギラと光らせたとても人間とは思えないパワーの持ち主なの。下に落ちた小銭拾うのに中身入りの自販機を持ち上げたり、開かなくなった教室のドアを壁から引きちぎったりしてるんだから。一説によると、挑戦してきた男たちを片っ端からなぎ倒したとかいう話もあるわ」 「怖すぎるでしょ・・・その人本当に霊長類なの?」 私がビビり散らかしていると、桃宮ちゃんは大爆笑。 「あははっ!おじさん、それっ・・・それシロ先輩の話だから!ちなみに挑戦者っていうのは告白しに来た人たちで、なぎ倒したんじゃなくて全員お断りしたんだよ!あーおかしい、あっははは!」 「シロ先輩・・・って、えっ!?瑞葵ちゃんの事!?」 「そう、伝説の鈴白先輩。何、アンタ知り合いなの?」 言われてみれば銀髪で緑の目な上にパワフルだし、男子に言い寄られてるのも見たなぁ。 「・・・私の彼女、その瑞葵ちゃんなんだけど」 「あー!そう言えばおじさんシロ先輩と仲良かったもんね!くっついたんだー、おめでとー!」 「あ・・・あの『出会ったらSAN値チェック』って言われてる鈴白先輩が恋人・・・!?アンタ、いつか夜道で包丁とかで刺されて死ぬんじゃない?」 「恋織ちゃん、それは失礼じゃない?シロ先輩の噂なんて尾鰭ついてるんだし、普通にいい人だと思うけどなー。夜道で包丁持って迫って来るとか想像もできないよー」 ・・・ごめん、以前ポスター撮影したから想像できちゃうわ。言わないけど。 「ま、まあともかくそういう事情なので、特に桃宮ちゃんはお気軽に私にスキンシップしないようにお願いします。浮気と思われるかも知れないからね」 「えー。・・・でもまあ、いっか!おじさんとシロ先輩の甘々イチャラブ恋愛模様が聞けるの楽しみだなー!」 桃宮ちゃんは一瞬不満げにしましたが、すぐにクルクルとテンションも高く踊り出しました。が。 「きゃっ!?」 「ちょ、弥美!」 小石に躓いて後ろにすっ転ぶ桃宮ちゃん。しまった、助けられなかった。 「う~ん、いたた・・・」 「あ」 桃宮ちゃんの服とスカートがめくれ上がって・・・真っ白な魅惑の布地が白日の下に。突然の事でどう対応するべきか判断が遅れ、結果としてただ桃宮ちゃんの下着をガン見し続けるような事になってしまっていると。 「アンタって、やっぱり刺されると思う」 橙臣ちゃんの冷たい視線が私を刺し貫いたのでした。 ※以下は余談になります。 最後の8~10枚目はオマケの没画像です。橙臣ちゃんに桃宮ちゃんとお揃いのセーラー服を着せようとしたら、こういう感じに。ええ、どうみても艦これに引っ張られています。 多分ですが、橙臣ちゃんのプロンプトに『hair flaps』があるせいで髪型が時雨改二に近くなった結果として、セーラー服が白露型仕様にされたのでしょう。10枚目は夕立改二のヘアピンと黒い細身のリボンがくっついてるので、こちらは夕立が参考にされたようです。 ネガティブに髪飾りや三つ編みを指定しても基本的に時雨(または夕立)改二コスプレ状態から脱出できなかったので、橙臣ちゃんはこのモデルだとセーラー服着られませんw ※さらなるオマケとして、7枚目の桃宮ちゃんの画像のR-18版をご用意しました。(R-18注意・6/22 00:01公開予定) 【R-18】ラッキースケベな没展開 https://www.aipictors.com/r/posts/610696