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宴
「楽しんでるか?」 宴の喧騒の中、ランスロットは酒を片手に、姉弟の間に割り込むようにドカリと座り込む。 「名乗ってなかったな。俺はランスロット」 「セレスよ。」 「……アルベルト」 姉弟がそれぞれ答えると、ランスロットは酒を一口煽り、 「この砦に手下が30人いるが、国に挑むには、数が足りねぇ。」 セレス「そうね……人を増やさなきゃ、王座奪還なんて…」 「ああ、それでな……」 ランスロットは薄笑いを浮かべたまま、アルベルトの方へと視線を向けた。 「だから『旗印』がいるのさ。『前王の正当な王子が、剣を取って立ち上がった』……その噂ひとつで、不満を持つ貴族や民が集まってくる」 アルベルト「っ……! 僕に、戦えと…!?」 ランスロット「無理にと言わん。だが……姉御一人にかぶらせて、自分だけ逃げ出すか?」 セレス「やめて、アルベルトは戦場なんて――」 アルベルト「……やるよ!!」 アルベルトは悔しさに唇を噛み締め、ランスロットを睨みつける。 アルベルト「姉さんを一人でなんてさせない! 僕だって……王家の血を引く男だ!」 セレス「アルベルト!!」 ランスロット「くっくっ……いい目だ、王子様。楽しみにしているぜ」 ※台詞は30秒に収める為、変えています。
シリーズ
The Crown of Ash
孤児院で貧しくも、平穏に暮らしていた姉弟。そこへ山賊の首領が訪れ、姉弟を表舞台に引きずり出す。姉弟は政権闘争で負けた正統王位継承者だった。姉は首領を利用して、再び王座へと野望を燃やしている。弟は戸惑いながら現実を知り、自分の道を模索していく。
