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晴天の霹靂
ーー辺境にある、みすぼらしい孤児院。 そこに似合わない、金属鎧を着た中年の男がその前にたたずんでいる。 フードを目深にかぶった下のその鋭い視線は、金髪の姉弟へ向けられていた。 弟は一生懸命に小さい子供たちの相手をしている。が、どうも舐められていう事を聞いてくれず、手を焼いていた。 その弟を見かねて、「あんた達!晩御飯、抜きになるわよ!!いいの!?」と姉は大きい声で叫ぶ。 弟は粗末な茶色のチェニックを着ていて瞳は青、姉は茶色い服に白いエプロン、瞳は青、だがもう片方は琥珀色だった。 「…みつけたぜ」 男はゆっくりと姉弟へ近づく。 「…なに?あなた?」姉は少し警戒心を持って男に問う。 「落ちぶれて、底が見えねぇな。」 「何を言って…」 男は、見てくれと違って素早い動きで弟へ近づく。瞬く間に弟の片腕を拘束する。 「いたたた!!なにするんだ!」 「!?放しなさい!!どういうつもり!?」 「あんたたちにもう1度、表舞台に立ってもらうつもりさ」 男はそう言って、弟の腕を締め上げた。
シリーズ
The Crown of Ash
孤児院で貧しくも、平穏に暮らしていた姉弟。そこへ山賊の首領が訪れ、姉弟を表舞台に引きずり出す。姉弟は政権闘争で負けた正統王位継承者だった。姉は首領を利用して、再び王座へと野望を燃やしている。弟は戸惑いながら現実を知り、自分の道を模索していく。
