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砦へ
昼。3人で険しい山道を歩いている。 「はぁ…はぁ…どこまで行くんだ?」アルベルトが息切れしながら、男に尋ねる。 「賊の本拠地が、簡単に行けるとこなわけ、ねぇ。」と 男は一蹴する。 「まあ、後1日てとこか。」と 男は言う。 「ええーー!!」と、アルベルトはへたり込む。 セレスは黙々と歩いていく。 夕方。山の斜面に建つ、草木に覆われた古びた砦。 賊の本拠地へ到着した3人。 「ついたぜ。夜にお前らの歓迎をするから、夜まで部屋で休んでな。」 と、男は2人をねぎらい去っていった。 「……放棄された砦ね。」と、セレスは古びた砦を見上げる。 「ご、ご案内します。」と、メイド姿の少女が2人に声をかける。 へとへとのアルベルトは、すぐにメイドの少女の後についていった。 夜、山砦の外の広場で大きな焚火が燃え、その周りに肉を刺した串を立てて焼いている。 傭兵たちは酒盛りをしているアルベルトは酒が飲めない代わりに、串肉をほおばっている。 セレスは、木のコップに入った酒を、平然と飲み続ける。彼女は酒樽に座り、 周りには、空の酒樽が何本も散乱していた。
シリーズ
The Crown of Ash
孤児院で貧しくも、平穏に暮らしていた姉弟。そこへ山賊の首領が訪れ、姉弟を表舞台に引きずり出す。姉弟は政権闘争で負けた正統王位継承者だった。姉は首領を利用して、再び王座へと野望を燃やしている。弟は戸惑いながら現実を知り、自分の道を模索していく。
