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街灯が見守るラブストーリー/スマホ壁紙アーカイブ
【街灯が見守るラブストーリー】 雨は、ふたりの間に降っていたわけじゃなかった。 むしろ、世界との境界線みたいに降っていた。 赤い傘の下だけが、少しだけ暖かい。 彼女は何かを話しかけようとして、やめた。 彼も、その気配に気づいていたけれど、振り返らなかった。 言葉にした瞬間、 この静かな時間が終わってしまう気がしたから。 濡れた石畳に映る街灯は、ゆらゆら揺れている。 まるで未来そのものみたいに、不確かだった。 「また雨だね」 やっと出た言葉は、それだけ。 でも彼女は小さく笑った。 たぶん、その一言で十分だった。 遠くの時計台が、夜を知らせる。 ふたりは歩き続ける。 急がず、止まらず、 赤い傘を、小さな世界みたいに抱えながら。
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