ねぇねぇ、またお魚が食べたいんだけど、取ってきてくださらない?
以前、水質汚染をした上に、僕を毒まみれにしたポイズンスライム。 あの時は本当にギリギリだった。 携帯していた毒消しが効いたおかげで毒の回りを遅くすることができたのが勝因だ。 あれから、このスライムとは何度かこの森で会うようになった。 以前と違って、随分としおらしくなったもんだ。 何度も話をしているうちに、悪い子ではないこともわかってきた。 魚を食べたいときは僕に頼んでくれる。 健気でなんかちょっとだけ嬉しい。 自分でもよくわからないうちにこの娘のことが気になり始めていた。