どうしたの?迷子になっちゃったの?
数日森をさまよっていたら、スライムに遭遇した。 ぼろぼろの僕の姿を見て、心配してくれたのか優しい言葉をかけてくれる。 迷子なのはそうなんだけど、そんなことよりもお腹が空いたし、喉も乾いた。 僕が飢えた目つきで彼女を見ると、 彼女は合点がいったようで、触手をこちらに伸ばしてきた。 その触手を避けることもできず、僕は尻餅をついて転んでしまった。 彼女の透明な触手から、蜂蜜のような粘液が零れ落ちる。 その粘液はとろりと糸を引いて、触手の先から僕の口へと入る。 甘い。 花の蜜のように甘くてすっきりした味わいが広がっていく。 飢えて乾いた体に染み渡る。 一瞬で僕はその味の虜になった。 気付けば僕は我慢できずに、伸ばされた彼女の触手を口に咥えて吸っていた。 その様子を彼女は母性を感じさせるような優しい微笑みで見守ってくれていた。