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ようこそ、レモネードハウスへ
謎「そろそろ目を覚ましてもいい頃なのに…」 謎「あ! やっと気が付いた…」 主「…ここは?」 謎「やぁ ようこそサンズリバーへ」 主「サンズリバー…?」 謎「あの世とこの世の境にある三途の川の近くにある酒場だからサンズリバー… まぁ、まずはこのレモネードを飲むといい」 主「あれ? もう無ぇ… どうなってるの?」 謎「あ… ごめん… 気が付くまでに時間がかかってたから、さっき飲んじゃってたのを忘れてた…」 主「…でも、どうしてレモネード…?」 謎「それは今日のお題だからだ…」 主「えっ!? 日傘とか、ガーデニングとかあったはずだけど…」 謎「その間、君は意識を失っていたんだ」 主「…って、ここまで普通に会話してたけど、あなたは一体…」 謎「もう何百年も生きていて、元々何と呼ばれてたのか覚えていないけど、人間に呼ばれた「ゆめ」って名前はちょっと気に入ってたにゃ」 主「「… 「にゃ」…? お前、白猫のゆめなのか…?」 ゆ「もう10年以上前のことだが、思い出したかにゃ?」 主「田舎でゆめと遊んでた記憶はあるけど、幼い頃のことだし何かよく覚えてないこともあるんだよね…」 ゆ「詳しくはシリーズ「ゆめものがたり」」を参照してほしいにゃ 取り敢えず、人間は今大変な状態だにゃ」 主「大変って…?」 ゆ「三途の川のあの世寄りの岸まで来ちゃってるにゃ」 主「Σ( ̄□ ̄)!!」 ゆ「魔力を使い果たして霊体になっている私が依代も無しにこうして会話できているのが何よりの証拠にゃ」 主「じゃあ、俺このままお亡くなりに…?」 ゆ「普通ならそうなるところだったけど、人間と最後に会ったときに残しておいた加護のおかげで今こうして踏みとどまっているにゃ」 主「それじゃ、このまま宙ぶらりん…?」 ゆ「現世に残っている肉体の方が弱っているから魂が離れかけているけど、肉体にショックを与えれば元に戻れると思うにゃ」 主「( ̄△ ̄)………(どうせいっちゅうんじゃ…?)」 ナレーション(どうなるご主人君…? つづく) 「あれ? もう無ぇ… どうなってるの?」 → 「あレ? モ(う)ネェードうなってるの?」 と、ダジャレの仕込み入りです