セーラー服と機関兵1/スマホ壁紙アーカイブ
特別にあしらったセーラー服を身に纏う一人の少女と機械兵の物語を想像して仕上げました。90年代の日本のロボットアニメ調を狙っています。タイトルは80年代の傑作映画「セーラー服と機関銃」にヒントを得て付けてみました。 よかったらスマホの壁紙にどうぞ。このイラストに合わせた短い物語もご一緒に。 【セーラー服と機関兵】 この学園都市には、一つの伝説がある。 かつて世界が戦乱に包まれた時、最後の砦となったのは「生徒会」だった。 そして、彼らが操る巨大な機械兵——“機関兵”は、都市を守る最終防衛線だった。 時は流れ、学園都市は平和を取り戻した。 しかし、その平和を維持するために、生徒会は今も戦い続けている。 ——そして今日。 「生徒会特務部、臨戦態勢。全員、配置につけ!」 緊急放送が鳴り響く中、セーラー服の少女は空を見上げた。 青空に舞う赤い花びら。 だが、その向こうには、学園都市を襲撃しようとする影が迫っていた。 「……間に合ったね」 彼女の目の前には、一体の機関兵が立っていた。 黄の装甲を纏い、長い時を超えて再び目覚めた鋼鉄の守護者。 「お前が私の指揮官か?」 「違うわ」 少女は微笑む。 「私は、生徒会の代理。学園を守るために、ここにいるだけ」 遠くから響く戦闘音。 生徒会本部からの通信が入る。 「いいか、特務部。学園都市は、我々生徒会の手で守る」 少女はセーラー服の襟を正し、機関兵の巨大な足元に立った。 「——行こう、機関兵。これが私たち生徒会の戦いよ!」 鋼鉄の巨体が動き出す。 彼女は知らなかった。 この戦いが、学園都市の未来を決めることになることを——。