レッドコード・ゼロ/スマホ壁紙アーカイブ
【Red Code: Zero】 かつて、戦争が終わったはずのこの地に、誰も知らない“ゼロ機”が目を覚ました。 朽ち果てた研究区画。 天井から差し込む陽光が、赤い装甲に反射して淡く光る。 人々の記録から完全に消されたその機体は、記憶も命令も持たず、ただ静かに立っていた。 ひとりの整備士がその足元に立つ。 彼は知っていた。この機体はかつて「レッドコード」の最終段階、ゼロと呼ばれていたものだと。 全ての始まりであり、終わりだった存在──。 静寂の中、突如、機体のセンサーが点灯した。 そして、鳴り響く警告音。 赤い巨体がゆっくりと頭を動かし、センサーが彼を捉えた瞬間、 整備士の背筋を氷の刃が這った。 呼吸が浅くなる。逃げようとしても、足が動かない。 目の前にあるのは、ただの機械ではない。 それは「何か」が宿った、目覚めてはならない存在だった。