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真夏の夜の熱帯魚屋の夢――後編
(前編より) 「あ、旦那、今すぐ水揚げをしますんで隣の部屋でお待ちください」 有無を言わさず私は待合室の様な部屋へ押し込まれた。金魚と一緒に水槽で泳ぐ少女。私は幻でも見ていたのか? 「旦那、スク水揚げ終わりました。どうぞこちらで…ごゆっくり…」 言われるまま更に奥の扉を開けた私の目に飛び込んできた光景は―― 「いけねぇ、すぐ水を抜きますんで。あと水揚げ直後は苦しいのか暴れるんで縛ってありますがお気になさらず…」 そこから先はよく覚えていない。正確には思い返す度に毎回細部が違うのだ。あれは熱帯夜の夢だったのだろう。晩秋の今になってそう思う。 (大昔に読んだ同人誌を元に生成しました)
