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夏雲とローカル線/スマホ壁紙アーカイブ
【夏雲とローカル線】 昼下がり、 古い店先のベンチには、 蝉の声と風の音だけが残っていた。 彼女は冷たい瓶を口元へ運び、 遠くの線路をゆっくり眺めている。 やがて白い雲の下を、 一両の列車が小さな音を立てて通り過ぎた。 乗ればどこかへ行ける。 けれど今日は、 ここにいることを選んだ。 向日葵が揺れ、 列車の影が田んぼの向こうへ消えていく。 次に同じ景色を見る頃には、 季節も自分も少し変わっているのだろう。 彼女は空になった瓶を膝に置き、 まだ青すぎる空を見上げた。
