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白獅子と小さな鼠/スマホ壁紙アーカイブ
【白獅子と小さな鼠】 赤い葉が風にほどける夜、 白獅子は森の出口で足を止めた。 その鬣(たてがみ)には、 長い旅で受けた傷と、 名も知らぬ者たちの願いが絡みついていた。 足元から小さな鼠が現れ、 帰る道はもうないと告げた。 獅子は黙ったまま、 遥か遠くで燃える空を見つめた。 かつて命を救った小さな歯が、 今度は王を縛る最後の蔓(つる)を噛み切るという。 鼠が一歩近づくと、 獅子は初めて静かに身を伏せた。 赤い葉が二匹のあいだを通り過ぎ、 森の奥で閉ざされていた朝が、 わずかに動き始めた。
