蒼穹のフロンティア【ひとくち分の、小さな勇気】
Rin
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AIイラストで、さまざまなオリジナル作品を制作しています。 ここはRinが創り出す、 キャラクター・ロボット・世界観の作品紹介ギャラリー。 ひとつの物語を追い続けるのではなく、 さまざまな作品世界を自由に形にして発信しています。 気になる作品があれば、 いいね・コメント・スタンプ・フォローしていただけると嬉しいです✨
第7機動艦隊旗艦〈テンペスト〉の食堂。 ユナ・アストリンは、目の前に置かれたサラダをじっと見つめていた。 シャキシャキのレタス。みずみずしいキュウリ。そして――どうしても苦手なトマト。 フォークに刺したひとくち分の野菜を前に、ユナの小さな手はなかなか動かない。 「……これを食べたら、ちょっとだけ強くなれるかな」 ヴォイドが相手でも決して逃げないアリシアお姉ちゃんだって、きっと苦手なものと戦うときは怖いはず。 そう自分に言い聞かせて、ユナはぎゅっと小さな拳を握った。 「ユナも……がんばる」 覚悟を決めて、そっと口へ運ぶ。 ――しゃくっ。 「…………やっぱり、やだ」 頬をふくらませ、今にも泣きそうな顔になる。 それでもユナは、ちゃんと飲み込んだ。 誰にも気づかれないような、本当に小さな勝利。 けれどその日、ユナ・アストリンは確かにひとつ強くなった。 そして次のひとくちを前に、もう一度フォークを握りしめる。 「……あと、いっこだけ」 少女の小さな戦いは、まだ終わっていなかった――。

