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蒼穹のフロンティア【星海の果てで、君に出会ってしまった――】

二人は、出会ってしまった。 それまで互いの顔も、名前も知らなかった。 同じ宇宙に生きながら、敵対する者同士。 本来なら―― 互いの存在さえ知らないままだった。 もし、あの日。 あの廃コロニーの中で出会わなければ。 アリシアは、グロフィスという男を知らなかった。 グロフィスもまた、アリシアという女性を知らなかった。 けれど二人は、出会ってしまった。 敵ではない姿を見た。 戦場では聞くことのない声を聞いた。 そして、互いの瞳の奥にあるものを知ってしまった。 それから二人は、幾度となく戦場で刃を交えた。 アリシアにとって、グロフィスは越えなければならない宿敵。 グロフィスにとってもまた、アリシアは決して退くことのできない宿敵。 誰よりも倒すべき相手。 それなのに―― 誰よりも、その存在が心から離れない。 あの廃コロニーで出会わなければ、ただの敵でいられた。 素顔を知らなければ、迷うことなく刃を向けられた。 けれど、もう遅かった。 無数の星々が瞬く夜。 二人は、互いに手を伸ばす。 あと少し。 ほんのわずかに近づけば届く距離。 それなのに、そのわずかな距離は―― 二人を隔てる戦争そのものだった。 やがて、触れ合う指先。 アリシアは静かにグロフィスの胸へ身を預け、グロフィスは何も言わず、彼女を強く抱きしめた。 それは約束ではなかった。 未来を誓うためでもなかった。 ただ、この広すぎる宇宙で―― 二人が出会ってしまった、その事実を忘れないために。 やがて二人は、静かにその腕をほどく。 言葉は交わさない。 引き止めれば、もう戻れなくなることを知っていたから。 アリシアは前を向く。 グロフィスもまた、自らの道を見つめる。 そして二人は背を向けた。 一歩。 また一歩。 同じ場所で出会った二人が、今度は互いに違う道を歩き始める。 振り返らない。 振り返れば、きっと足を止めてしまうから。 今夜が終われば、再び宿敵に戻る。 次に出会う場所は、きっと戦場。 それでも―― この広すぎる宇宙で、二人は出会ってしまった。 出会わなければ、苦しむこともなかった。 知らなければ、迷うこともなかった。 けれど二人はもう、出会わなかった頃には戻れない。 無数の星々だけが見届ける中―― 二人は背を向けたまま、 それぞれが選んだ、決して交わることのない道を進んでいく。 想いを残したまま。 再び、宿敵として出会うその日まで――。 ★アリシアとグロフィスの初めての出会い★ 蒼穹のフロンティア【蒼雨の邂逅】はコチラから       ↓ https://www.aipictors.com/posts/746028

シリーズ
蒼穹のフロンティアー果なき空の向こうにー

「隠された真実が、人類を二つに裂く………。真実を暴くのは、裏切りか――それとも希望か。」

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AIイラストでオリジナル作品を制作しています。 『蒼穹のフロンティア』 『超生命機神オルフェウス』シリーズを中心に、 キャラクター・ロボット・世界観を発信中。 いいね・コメント・スタンプ、とても励みになります! お気軽にフォロー・コメントしていただけると嬉しいです!

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