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碧い水辺の紳士/スマホ壁紙アーカイブ
【碧い水辺の紳士】 白い帽子の縁を指で押さえ、 男は舟の影が揺れる水辺に立っていた。 足元の石は昼の光を吸いこみ、 透き通る水の底で錦鯉が赤い線を引いていく。 誰かを迎えに来たようにも見えたし、 もう二度と戻らない場所を確かめに来たようにも見えた。 舟にはまだ乾かない潮の匂いが残り、 彼の鞄の金具だけが小さく光った。 やがて花のそばを白い鯉が通り過ぎると、 男はほんの少し顔を上げた。 待っていた言葉は、 水面の眩しさにまぎれて聞こえなかった。
【碧い水辺の紳士】 白い帽子の縁を指で押さえ、 男は舟の影が揺れる水辺に立っていた。 足元の石は昼の光を吸いこみ、 透き通る水の底で錦鯉が赤い線を引いていく。 誰かを迎えに来たようにも見えたし、 もう二度と戻らない場所を確かめに来たようにも見えた。 舟にはまだ乾かない潮の匂いが残り、 彼の鞄の金具だけが小さく光った。 やがて花のそばを白い鯉が通り過ぎると、 男はほんの少し顔を上げた。 待っていた言葉は、 水面の眩しさにまぎれて聞こえなかった。
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