大魔法使い ペトロジリウス・ツワッケルマン/大どろぼう ホッツェンプロッツ
ドイツにはザワークラウトという美味しそうな食べ物があるのを知ることになる児童書より。 幼少時「大どろぼう ホッツェンプロッツ」を読むと絶対に避けては通れない名前。 実は読者も名前を正しく覚えないとお話が全く進まないという非常に巧妙なギミック。 正しく覚えているからこそカスパールのようにわざと名前を間違えることができ、 そこが笑いどころになる・・・覚えられていない場合は確認のためページを逆戻り。 結果、大人になってもフルネーム間違えず覚えてる人続出。 名を呼ぶ時は「大魔法使い ペトロジリウス・ツワッケルマンさん」なので、 ドイツ語だとたぶんヘクセンマイスター・ペトロジリウス・ツワッケルマン。小学生にとっての寿限無。 その字面綴りも含め、ドイツのカスパール&ゼッペル世代のよい子たちにはかなり難易度高いぜ。 何気にペトロジリウスが古代ローマ風でツワッケルマンがドイツ側ガリア民族風という、 歴史ある名家らしいということを示唆、 ツワッケルマン本人が名前にすげえ高いプライドを持っていることを伺い知れる。 逆に無学で狡猾、暴力で全てを解決するホッツェンプロッツは自分の名前の発音すら微妙。 親友だと言いながら無学粗暴なホッツェンプロッツを下に見て利用しているだけという ツワッケルマンのDio様相当小物感大爆発の悪どさが一際光る。 (ここらへんは大人になってわかるww) ネット上の情報によると、作者のプロイスラーは第二次大戦中ロシア側の強制収容所 送りになっていたらしい。ぬる~い感じに軟禁された場合、日々が淡々と過ぎ去ってしまうことで 本来の目的(カスパールはおばあさんのコーヒー挽きを取り戻す、作者は故郷へ帰る) を忘れずにいるのがとても難しいという隠喩だそうだ。 その人はカイジの帝愛を例に挙げていた。 深ぇな。ツワッケルマンかなり悪いわ。 心優しく料理大好きで事々に気絶するおばあさんに至っては名前がない。 名前がないことで読者に近しい優しい人物を想起させ、カスパール&ゼッペルに自分を 重ね合わせる。読者をお子様だと馬鹿にしていない、エンターテインメントとして とてもよく練り込まれている設定。 いくら能力が高くても本質は駄目人間(ホッツェンプロッツやツワッケルマン)がいるという、 (それが一概に悪いわけでもない→シリーズ最終のホッツェンプロッツの更生) 世の中のアタリマエを子どもたちへ教えてくれる一冊でもあると思う。未だに大好き。 フリーレンなら生のジャガイモを一個ずつ素早く丁寧に剥く魔法を持っているのでは? こういう発注はGemini一択。 出てきた生成画像に「生のジャガイモをバケツ三杯。厭世的で倦んだ目つき」を追加指示。
