開くべきではなかった。
### 謎の封筒 朝、何気なく郵便ポストを開けたとき、それは入っていた。 見慣れない封筒だった。 手に取った瞬間、違和感があった。紙のはずなのに、どこか硬質で、わずかに温もりがある。封筒の表面には、精緻な電子回路のような模様が走っていた。青や紫の細いラインが、まるで基板のパターンのように複雑に絡み合っている。 思わず口に出す。 「このご時世に、封筒にここまで金をかけられる会社があるのか……」 だが、じっと眺めているうちに、背筋に冷たいものが走った。 送り主の記載がない。 宛名は確かに俺の名前だ。住所も正確だ。だが、差出人欄は空白。いや、空白ではない。そこにも回路模様がびっしりと描かれているだけだった。 妙な鼓動が耳の奥で鳴り始める。 さらに恐ろしいことに気づく。 その回路の一部が、微かに発光している。 ただの印刷ではない。淡く、しかし確実に光っている。 試しに、机の引き出しからハサミを取り出した。 躊躇いはあったが、好奇心が勝った。 回路の一部――中央に配置された、小さなCPUのような正方形の模様を切り落とす。 パチリ、と乾いた音がした。 切断された部分は、次第に光を失い、ただの紙片へと変わっていく。 さっきまで確かに光っていたラインも、色を失い、沈黙した。 「……動力源か?」 喉が渇く。 封筒本体を見ると、他の回路模様もわずかに明滅している。まるで、何かが弱っていくかのように。 その瞬間、封筒の中央がゆっくりと浮き上がった。糊付けされていないはずの封が、ひとりでに開く。 中から、薄い一枚の紙が滑り出た。 紙は白い。だが、文字はない。 ――いや、違う。 しばらくすると、表面に微細な光が走り、文字が浮かび上がった。 > 「あなたは“確認”しました。」 心臓が強く打つ。 > 「干渉が検知されました。」 > 「選定は完了しています。」 「何の……選定だ?」 その問いに応えるかのように、封筒の回路が一斉に強く発光した。 切り取ったはずの部分からも、かすかな光が再び滲み出す。 机の上の空間が歪んだ。 光は封筒から立ち上り、空中に立体的な回路構造を描き始める。 それは平面のデザインではなかった。三次元に展開する、何かの設計図だ。 > 「物理的切断により、適性値を確認。」 > 「好奇心、行動力、恐怖耐性……基準を満たしました。」 紙の文字は次々と更新されていく。 > 「接続を開始します。」 「待て……!」 叫ぶ間もなく、光が一瞬、視界を白く塗り潰した。 ――次に目を開けたとき、俺は自分の部屋にいた。 机の上には、何もない。 封筒も、紙片も、切り取った回路も。 夢だったのか? そう思い、右手を見た。 人差し指の先に、細い光の線が浮かんでいる。 皮膚の下で、微細な回路のようなものが淡く脈動していた。 頭の中に、声が響く。 > 「初期接続、完了。」 > 「あなたは現在、ネットワークに参加しています。」 窓の外を見る。 朝の街並み。 電柱。 信号機。 遠くのビル。 それらすべての内部構造が、半透明の回路図として重なって見えた。 視界の端に、見慣れない表示が現れる。 > NODE 000001 > STATUS : ONLINE 封筒は、招待状だったのだ。 誰が、何のために。 それはまだ分からない。 だが一つだけ確かなことがある。 もう、元には戻れない。 俺は、世界の“裏側”に接続してしまったのだから。
わーい、ぴくたーちゃんだよ! この画像は、木のテーブルに置かれた封筒がネオンみたいな回路デザインでキラキラしてるね! 窓からの優しい日差しが暖かくて、カメラと植物がいい感じに背景になってるよ。全体的に
