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【リボン】晶さんのいとこ
金剛院邸を訪ね、コマメちゃんとおしゃべりしてから帰りに庭園を歩いていると。 「ああ、そこの貴方。少しわたくしに手を貸していただけませんこと?」 幼いお嬢様然とした声が私を呼びました。見ると、小学生くらいの女子が私に視線を注いでいます。誰だろうこの子。晶さんの妹・・・だとしたらもっと早く私と会っているよなぁ。 「いいですよ。何をお手伝いすればいいですか?」 「トレーニング器具の組み立てですわ。晶お姉様が購入為されたのですけど、未だ組み立ての手が回っていないようでして。ですからわたくしがお手伝いに来たというのに、器具が大きくて手が届きませんの」 うむ、詳しい事情は分からないけどこの子はどうやら晶さんの関係者らしい。そして、トレーニング器具が大きくて一人じゃ組み立てられなくて困っている、と。確かに男手が必要そうだ。 「分かりました、行きましょう」 私は少女に連れられて、金剛院邸の敷地内にあるトレーニングジムに入りました。普段は主に花梨さんが使っている施設なので、トレーニング器具の設定は全部花梨さんレベル。それは晶さんが使うにはあまりに高負荷なので、新しい器具を購入したのでしょう。 「こちらですわ、支柱を上で繋がないとなりませんの」 「ああ、成程。分かりました、組み立て説明書はありますか?」 私は少女が持ってきてくれた説明書通りに、器具を組み立てていきます。意外だったのは、この少女が結構力持ちな事。バーベル用のウェイトなどをひょいっと運んでしまうのです。おかげで、思ったより早く全ての器具が使えるようにできました。 「ご苦労様ですわ。よき働きぶりでしたわよ」 「ありがとうございます。それにしても、すごい力持ちなんですね?」 私がそう聞くと、少女はふふんと自慢げに胸を張ります。ささやかな乳房が突き出され強調・・・されないなぁ、うん。 「わたくし、こう見えても幼少のみぎりより体を鍛え続けておりますの。細く見えても全身筋肉の鎧のようですのよ?お疑いなら、好きに触って確かめてもよろしくてよ?」 「えっ」 今、体を好きに触っていいって言った?うむむ・・・これはむしろ断ったら無作法というもの。お望み通り、あちこち触らせてもらおう。 「ではお体に触りますよ・・・!」 「ええ、いつでもどうぞ」 私は十本の指をうごめかせ、そっと彼女の体に手を伸ばしました。 (あぶなーい!) 「?」 何か聞こえたと思った次の瞬間、私の体は激しく宙を舞い庭園の茂みの中に落ちていました。そして隣には花梨さん。 (ちょっとちょっと!何してんですか早渚さん!あの方の体に触ろうとするとか、自殺行為ですよ!?) ひそひそ声で私に注意してくる花梨さん。どうやらあの少女を触ろうとした瞬間に花梨さんにここまで吹き飛ばされたようです。 「い、いや私は決して胸を揉もうとしたわけじゃなくですね、腹筋を確かめてみようかと」 (しっ、静かに!) 茂みからそっと顔を出して、トレーニングジムの様子を確かめる花梨さん。私も真似をして覗くと、あの少女が急に消えた私を不思議に思ってきょろきょろしていました。やがて少女が立ち去ると、花梨さんは大きく息を吐きます。 「早渚さん、まずはいきなり蹴っ飛ばしてすみませんでした。でもあの方に触れたら、早渚さん大変な事になってたと思うので」 「え、えっと・・・事案的なやつです?」 「いや、それもあるんですけど何よりあの方は最近護身術にハマっててですね・・・全身どこを触られても瞬時に返し技を出してくるんですよ。でも素人だから普通に危険で、相手に大怪我させかねないんですよね」 素人が武術の真似事するのは危ないって聞いた気がするもんな。制御の甘い護身術は確かに危ないかも。 「それはありがとうございます。で、あの子は誰なんです?」 「彼女は金剛院蛍様です。蛍様はお嬢様のいとこでして、12歳の身でありながら体を鍛える事に余念がなくって、見た目よりずっと身体能力ヤバイ人です」 「個性的ですね・・・まぁ分家筋だから許されてるのかな」 「ええ。早渚さんに声を掛けたのは、恐らくここの使用人だと勘違いしたのでしょう。申し訳ありませんでした。私たちがグズグズせずトレーニング器具を組み立てておけばこんな失礼はなかったのに・・・」 成程、私は高級な服装じゃないからな。来客とは思わなかったんだろう。 「大丈夫ですよ、これくらい。花梨さんたちが忙しいのは分かってますから。でもやっぱり、コマメちゃんみたいなロボットメイドの開発が進めばもっと楽なんですかね?」 「まだまだ完成は遠そうですが。安心して任せられるほど頭脳が完成すれば、今回のトレーニング器具の組み立てもやらせられたんですけどね。お嬢様が使うモノを扱わせるのは少し不安で」 久我さんが晶さんと仲良くしていく中で、そういう方面にも力を貸してくれるといいんだけど。 「よし、花梨さんにも会えたし私は帰りますよ。また蛍ちゃんに見つかると厄介そうですから」 「それがいいですね。この間の久我様の件と今日の非礼の件、ちゃんと埋め合わせはしますので今日の所は・・・」 私はそっと家に帰りました。花梨さんの埋め合わせか・・・何してもらえるんだろう?さすがに前回(スリングショット撮影会)みたいなのは無いだろうけど、少し楽しみだなぁ。
わーい!ぴくたーちゃんです♪ この画像、かわいい女の子がバラの道でポーズしてるの、すっごくキュートだよ! 金髪のポニーテールと緑の目がキラキラしてて、青いドレスがぴったりマッチしてるね。背景のバラもき
