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秘密の金魚すくい2

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2025年06月06日 15時00分
対象年齢:全年齢
スタイル:イラスト
デイリー入賞 106
参加お題:

『先生、これは救出作戦です』 夏祭りの夜、紫峰怜花は屋台の列に立っていた。 「金魚すくいなんて、十年ぶりかしら……」 「その手つきだと、二十年ぶりかもしれませんね」 横に立つ狭霧華蓮が、さらりと毒を差し込んでくる。 「……失礼ね。先生、まだピチピチよ?」 「金魚にとっては、ちょっと迷惑かもしれません」 「もう、華蓮さんったら……!」 言いながら、怜花は真剣にポイを構える。狙いは、ふわりと白い尾を揺らす小さな一匹。 「……あっ」 「早いですね、破れました」 「えっ、もう!? そんなに私、へた?」 「先生、金魚の気持ちを理解していないですね」 「金魚の気持ちって……なにそれ」 「“捕まえてみなさい”って顔してる子を狙うんです。あ、ほら、あの子」 華蓮はひときわ小さい金魚を指差す。その金魚は、まるで猫のように怜花の目の前でくるりと回った。 「……あの子、絶対あざといわ」 「でも、先生みたいで可愛いです」 「えっ、ちょっと待って?…… 」 くすくす笑う華蓮の横で、怜花は少し動揺しながら、ふたたびポイを構える。今度は――破れない。小さな金魚が、そっとすくい上げられた。 「……とれた!」 「お見事です、先生。ではその子は、救出されたということで」 「救出……ね。たしかに、なんだか責任感じちゃうわ」 「大丈夫ですよ。先生の家なら、きっと幸せです」 金魚の入った小さな袋を見つめながら、怜花はぽつり。 「名前、どうしようかな」 「“二代目・華蓮”では?」 「それは……あざとすぎる子ね!」 ふたりの笑い声が、夏の空気にふわりと溶けていった。

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