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なぁ、母さん。
「おれはさ、お前さんを亡くしてから、遺してくれたアイツのためにやってきた。でも、正直言って、おれは親としてちゃんと出来ていたか分からなかった。いや、親として失格だったかもしれない」 「でもな、この前、アイツに『ちゃんと自分を育ててくれたじゃないか』って、そう言われたんだ。『ありがとう』って」 「それを聞いた時に、あぁ、おれはちゃんと親として、やり終えたんだなって。もしかしたらもっと上手に、アイツに苦労をさせずに出来たかもしれない。けれど、でも、どうにか、どうにかやり終える事が出来たようだ……」 「ありがとう、おれと出会ってくれて。ありがとう、おれを選んでくれて。ありがとう、アイツに出会わせてくれて。ありがとう……」 ――― 昨日の投稿を考えている内にこんな風になっちゃいました。あの作品の主人公の父親がモチーフですね。(多少寄せてはいますが、本人を出しているわけではないです。なので個人名になりそうな部分はぼかしてます(笑)) 母の日というお題なのに「夫から妻へ贈る」形ですが、それもまた一つの母の日という事で。 因みに最初は3枚目みたいに右向きになっているのを選んでいたんですよ。指輪って難しいかなと思って。でも意外と破綻が少なかったので指輪が見えるこの構図にしました。 備忘録的プロンプト Anime, middle-aged man kneeling in front of a Japanese-style grave, graying hair, black half-rimmed glasses, worn-out shirt and slacks, holding a bouquet of white carnations,wedding ring, profile, gentle smile, looking up at the gravestone