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図書館司書マガジン2(今日のお尻)
「先輩!今日はどうして司書さんなんです?」 「今日は図書館記念日らしいぞ」 「そういう記念日があるんですね。ところで先輩は図書館にはよく行きますか?」 「子供の頃はよく行ってたな。まぁ当たり前だがそんなに沢山本買う金もなかったからな」 「どんな本を読んでました?」 「そうだな、マガーク探偵団とかずっこけ3人組とか読んでた気はするな」 「ああ、マガーク探偵団なんてのもありましたね」 「タイトルが思い出せないんだが、短編集みたいの中にでエスパーゲームって短編があってな」 「はい」 「主人公は夢の中でエスパーでな。これが夢だと自覚している。夢の中には友人がいて、二人で超能力でいつも遊んでいるんだ」 「はぁ」 「ある日友人が、リアルでも超能力を使ってみろとかいってな。そして主人公は目が覚める」 「それでどうしたんです?」 「下から母親が自分に起きなさいって何度も呼ぶ声がしてな。煩いと思った主人公はつい消えろと思ってしまう」 「それでどうなったんです?」 「途端に母親の声が聞こえなくなった」 「消しちゃったんですか?」 「そこがよく解らない。本当に消えたのかもしれないし、単に起こすのを諦めただけかもしれない」 「なるほど」 「おなじ短編集だったか忘れたけど、タイムパトロールの話で乾隆帝の時代に行くのもあったな」 「だれです?それ」 「清の皇帝だな。全盛期の頃の皇帝じゃなかったか?」 「はぁ」 「あれまた読みたいんだけどタイトルが解らなくて探しようがない」 「なるほど」 「あと子供向けの科学史みたいなのも読んだな。機械式テレビジョンってのはそれで初めて知った」 「てかもう図書館の話じゃなくなってますね」 「だなw」