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密室の中で

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2024年10月05日 00時45分
使用モデル名:Midjourney
対象年齢:軽度な性的、流血描写あり
スタイル:イラスト

古びたトイレの狭い空間で、彼女は静かに座り込んでいた。壁には様々なポスターや書き込みが貼られているが、その内容はすっかり色褪せ、何を伝えたかったのかもはっきりしない。扉には何かの注意書きが貼られており、それは彼女にとってはただの背景に過ぎなかった。この狭い空間の中で、彼女の心は次第に重く、暗く沈んでいった。 彼女の名前はモモコ。両手には冷たい手錠がかけられ、体はすっかり疲れ切っていた。長い時間ここに閉じ込められたまま、彼女の心には恐怖と孤独が絡みついている。外の世界から隔絶されたこの場所で、彼女は誰かに見つけられるのを待つしかなかった。しかし、その希望も次第に薄れていき、ただ絶望感だけが心を支配していた。 部屋の中は暗く、古びた配管からは時折不気味な音が響いた。その音はまるで、この場所が彼女を見張っているかのようで、モモコの心をさらに締め付けた。足元には古い紙片が散らばり、その上には見覚えのないシンボルや言葉が記されていたが、それが何を意味しているのか、彼女には理解できなかった。ただ、その紙片がここにいた誰かの痕跡であることだけは確かだった。 「誰か、助けて…」と彼女は小さな声で呟いた。しかし、その声は壁に吸い込まれ、誰にも届くことはなかった。この場所はまるで、彼女の叫びを遮るために作られたかのように、静寂が支配していた。扉の向こうには何があるのか、そして自分がどうしてここにいるのか、その理由も彼女にはわからなかった。 突然、外から足音のような音が聞こえてきた。モモコの心臓が一気に早鐘を打ち始め、息を潜めて音のする方に耳を傾けた。その音は次第に近づいてきているようだった。そして、扉の前で止まった。彼女は息を飲み、何が起こるのかを待つしかなかった。 しかし、音はそこで止まり、何の動きもなかった。まるで誰かが彼女を試すかのように、その場に立ち止まっているように感じられた。冷や汗が背中を伝い、彼女の体は恐怖で硬直した。その存在が彼女を見つめているのではないかという考えが、頭をよぎったが、彼女にはそれを確かめる術がなかった。 やがて、足音は遠ざかっていった。しかし、その不気味な気配は彼女の心から離れることはなかった。モモコは涙を流しながら膝を抱え、ただその瞬間が過ぎ去るのを待ち続けた。この閉ざされた空間で、彼女にはそれ以外にできることがなかったのだ。 壁に貼られた古びたポスターには、「5月」とだけ書かれているが、それが何を意味するのかもわからない。この場所にとらわれている間に、どれだけの時間が過ぎたのかも定かではなく、外の世界の季節や時間がすでに彼女にとって意味を持たなくなっていた。彼女が今いるのは、ただ絶望と孤独だけが支配する閉ざされた空間だった。 彼女の目から流れる涙が頬を伝い、床に落ちた。その小さな音だけが、この静寂の中で唯一の彼女の存在を証明しているかのように響いた。何も変わらないまま、時間だけが過ぎていく。その中でモモコは、ただ希望を失わずにいられることを願いながら、その冷たい部屋の中で静かに待ち続けるしかなかった。

便所監督

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汚エロい、汚いけど魅力的な世界"に惹かれる人間です。くすんだ壁、錆びついた配管、散らかったゴミの中にある、普通なら見過ごされる美しさを見つけることが好きです。その場所は一見して荒廃し、不潔で、無秩序。でも、その中には何か心に響く魅力が隠れています。