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Animagine XL V3の使用感と他モデルとの比較
比較するのにちょうど良さそうなお題だったので、界隈で話題になっているAnimagine XL V3を触ってみての個人的な感想 ■個人的な結論 ・SDXL系の安定/正確性と、SD1.5アニメ系の表現力の両取りを狙ったような意欲的で面白いモデル ・SDXL系では、現状このモデルにしか出せない表現がありそうな感触 ・まだピーキーな部分が目立つので、今後のバージョンアップやこれを基にしたマージモデルの進化に期待 ========以下別に読まなくてよい長文======== ■特徴 ・SDXL系で珍しいアニメ系特化のモデル ・アニメ系のキャラや概念をモデル自体が学習済み (A100 GPU 80GB x2で21日間追加学習させたとのこと) ■強み [⇒今回の作例だと、モーションブラーや風を切る効果線が強く出せる] ・他のSDXLモデルでは出しにくいアニメや漫画的表現が出せる ・スタイルやエフェクトのpromptの利きがとても強い ・通常お行儀のよいSDXL系と比べて迫力や意外性のある絵が出やすい ■弱み [⇒今回の作例だと、手足やフレームの破綻が他のSDXLモデルより多め] ・安定性、構造の正確さ、手足の破綻の少なさは他のSDXL系に劣る (とはいえSD1.5には勝る) ・prompt感度が高すぎて、強い語句を入れると絵が崩れがち ・他のSDXL系よりも自然言語処理を犠牲にしているようで、推奨されるpromptの入力方法が独特 (今回は比較のため推奨値をほぼ無視) ■同一設定での比較対象モデル一覧 1枚目:AnimagineXL_v3 2枚目:AnimagineXL_v2 (AnimagineXL_v3の基になったモデル) 3枚目:animaPencilXL_v100 (AnimagineXL_v3を利用したマージモデル) 4枚目:bluePencilXL_v310 (↑のマージ元モデル) 5枚目:aikimixl_v1 (SDXL系別系統のモデル) 6枚目:brightprotonukeBPNNo_bpn13 (SDXL系別系統のモデル) 7枚目:flatpiececorexl_a1579 (SDXL系別系統のモデル) 8枚目:himawarimix_xlV2 (SDXL系別系統のモデル) 9枚目:fiamixReboot_v90 (SD1.5系モデル) ※上記は少し試してみたところでの個人的な感想なので、間違いがあるかもしれません。詳細は関連リンク等の公式配布ページを参照してください。