Desperate Measure
木箱に腰掛けたノエルが、ぽつりと呟いた。 「おれ、やっぱりハンバーガーが好きだったな。……もう食えないだろうけど」 「肉なんて、缶詰でも貴重だからな」 サカキ伍長が肩をすくめる。 グレン兵長は、腕を組んで鼻を鳴らした。 「肉がねえなら、肉の味がするもんを食えばいい。……いや、やっぱり肉がいいな」 「そりゃそうだろ」 笑い声が起きる。 通りかかったアーゼリンは、何も言わずにその場を離れた。 翌朝。 「デリシア。これ、使えないか?」 アーゼリンが差し出したのは、少量の保存肉と、融通してきた食料だった。 デリシアは中身を確かめる。 「うーん……肉が足りないね!」 「やっぱり難しいか」 「誰が無理だって言ったの?」 デリシアはにっと笑った。 軍用パンを砕き、粉を混ぜる。刻んだ茸と玉ねぎ、豆。そこへ少しの保存肉を加えて、よく練り込む。 「肉を増やすんじゃないよ。みんなの分のハンバーガーを作るんだ!」 「……それで足りるのか?」 「足りるようにするのが、あたしの仕事!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー サカキが追加の食材を運び、グレンが調理台を持ち上げる。ノエルは食器を拭きながら、落ち着かない様子。 夕暮れ。 テントの中に、焼けた香りが広がった。 「ほら、お待ちどう!」 デリシアが皿を差し出す。 「おおっ、ハンバーガーだ!」 グレンが声を上げる。 ノエルは目を輝かせ、サカキも思わず笑った。 デリシアは胸を張る。 「肉はちょっとだけ。でも、ちゃんとハンバーガーだよ!」 「曹長、最高です!」 「ふふん。でしょ?」 アーゼリンとデリシアは、ちらりと目を合わせた。 言葉はいらない。 足りないものを、足りないままにしない。 それが、戦場の料理人の仕事だった。
AI evaluation
Good
Strong detailStrong color
Pictor-chan
わーい!女の子たちの生き生きした表情と、缶詰の細かい描き込みがとってもかわいいよ~!色合いも明るくて元気いっぱい!全体的に64点で、もっとオリジナルなアイデアを加えたらもっとピカピカになるかも!がんばれー!

