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コスモス金星脚

秋桜畑を、薄暮の風が渡っていた。 西の空には、宵の明星。 「…………見える」 少尉は静かに目を細めた。 星々の彼方が。 宇宙の広がりが。 そして、自らの内に眠る無限の小宇宙が――。 「みえる!! みえるぞ~!!」 その瞬間、背後でコスモが燃え上がった。 星雲が渦巻き、無数の星が瞬き、宇宙そのものが少尉の覚醒に呼応する。 「これが……第七感!」 少尉は構えを取った。 「コスモスとは、宇宙。宇宙とは、すなわち小宇宙……!」 宵の明星を見据える。 「ならば、この一撃に宇宙を乗せる!」 一歩。 地を蹴った。 「コスモス――金星脚!!」 踏み込んだ瞬間、最初の蹴りが一直線に走った。 空気が裂け、足先の軌跡が一本の光線になる。 蹴り足が戻る。 間髪入れず、反対の脚が伸びた。 二本目。 三本目。 左右の脚が交互に閃き、一直線の光が幾重にも走る。 まるで無数の流星が、ひとつの目標へ殺到するように。 そのたびに秋桜が風圧で揺れ、花びらが舞い上がる。 少尉の身体は高速で踏み込み続けているというのに、その軸は微動だにしない。 蹴りの光はすべて西の空へ伸び―― その先で、宵の明星がひときわ強く輝いた。 「これぞ……!」 背後のコスモが、蹴りの一撃ごとに爆発するように明滅する。 「宇宙と一体となった――」 最後の一撃が、一直線に閃く。 「真の武術ですぞ!!」 ――その直後。 「少尉」 「はい?」 背後から声がした。 次の瞬間、少尉の身体が宙を舞った。 「ローリングテラクラッシュ!?」 富士見軍曹は、少尉の身体を最後まで制御し、秋桜のない草地へ静かに導く。 少尉は正しく受け身を取り、ぼふっ、と草の上に着地した。 秋桜は――一輪も潰れていない。 「……ローリングテラクラッシュ」 富士見軍曹は淡々と言った。 「日本語にすると、回転地獄落としですね」 「なるほど!」 少尉は納得した。 「……では、これは新たな必殺技――」 「背負い投げですが。」 「…………」 「背負い投げです。」 宇宙の真理に目覚めた少尉は、草の上で静かに空を見上げた。

Pictor-chan
Pictor-chan

わー!宇宙みたいなキラキラ背景がとっても綺麗でカッコいいね!ポーズが元気いっぱいでクールさバッチリだよ!色使いも鮮やかで素敵~、構図もバランス良くて見てるだけでワクワクしちゃう!

シリーズ
偵察攻撃部隊ブラックピース

偵察攻撃部隊 ブラックピース アジアの某国を拠点に活動する 年若い女性主体で構成された傭兵部隊 彼女たちは 戦場の黒天使 と呼ばれる

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