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最後のシュートが空を切る/スマホ壁紙アーカイブ
【最後のシュートが空を切る】 残り時間は、 あと三秒だった。 彼女は床を蹴り、 夕陽の差し込む体育館で最後のシュートを放つ。 ボールが指先を離れた瞬間、 歓声も足音も遠くなった。 何度も負けて、 何度も同じリングを見上げてきた。 今日でこのチームを離れる仲間もいる。 もう同じ五人でコートに立つ日は、 たぶん来ない。 ボールは高い弧を描き、 オレンジ色の光の中を静かに進んでいく。 ブザーが鳴った。 誰もまだ喜ばず、 誰もまだ俯かない。 リングへ向かうその一瞬だけ、 終わってしまうはずの夏が空中に残っていた。
