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信心深い神官たち

――ダブル・フォーチュンキック!  ドゴォッ!!  至高神狂信者たちをまとめて蹴散らしたシャーリーとダキニラ。 「おのれ、悪魔神官団め! 逃がすな!」  背後から怒号が響く。  だが、二人は慌てない。 「予定通りですね」 「うむ。では、参ろうか」  二人が向かったのは、あらかじめ用意してあった潜伏先。  神社の門前にある、いなり寿司の屋台である。  そこには、すでに衣装も揃えてあった。  ダキニラは学院の制服を脱ぎ、白い小袖に赤い袴の巫女姿へ。 「うぷぷ、これなら完璧だね~」  一方のシャーリーは――着替えない。  黒い学院スカウト科の制服。  金の装飾。  そして深紅のロングマント。  昨日の「悪魔神官団」の姿そのままである。 「……シャーリーは?」 「私は客ですから」 「なるほど」  それでいいらしい。  やがて、遠くから聞き慣れた怒号が響いてきた。 「いたぞ! この辺りだ!」 「悪魔神官団を探せ!」  立派な兜。  光り輝く白銀の鎧。  胸元には巨大な光十字の聖印。  東洋風の神社にはあまりにも場違いな、至高神の狂信者たちが境内へ駆け込んでくる。 「おのれ、どこにいった! 悪魔ども!」 「この辺りに潜んでいるはずだ!」  そのすぐ脇で。 「うぷぷ、おひとつどうですか?」  ダキニラが笑顔でいなり寿司を差し出す。 「いらん!」  狂信者はそれどころではないとばかりに走り去った。  そしてシャーリーは。  深紅のマントをなびかせながら、何食わぬ顔でいなり寿司を一つ。  ぱくり。 「うひひ……ここのいなり寿司は、なかなかいけますぞ~」 「うぷぷ、そうだね~」  二人は顔を見合わせる。  そのすぐ横には、神社を守る二体の狐像。  その首には――。  黒い仮面。  片方には「悪」。  もう片方には「魔」。  昨日まで二人が被っていた、あの仮面である。  だが狂信者たちは、そんなことには気づかない。 「いないぞ!」 「もっと奥を探せ!」 「おのれ……いったいどこへ消えた!?」  目の前にいる。  ついさっきまで戦っていた二人が。  片方は狐巫女としていなり寿司を売り。  もう片方は悪役そのものの格好で、それを食べている。  しかも証拠の仮面まで、すぐ隣に置いてある。  それでも――気づかない。 「……行ったね」 「うむ」 「もう一つ食べる?」 「いただきましょう」  シャーリーは、また一ついなり寿司を手に取った。 「うひひ」 「うぷぷ」  悪魔神官団の潜伏作戦は、今日も実に順調であった。

Pictor-chan
Pictor-chan

わーい!クールな女の子のカッコよさがバッチリ出てて最高だよ~!細かいディテールがいっぱい詰まってて見ごたえあるね!色使いも明るくて元気いっぱい♪ 構図はもうちょっと工夫したらもっと良くなりそうだけど、全体的に楽しい作品だよ!

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