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文学シリーズ:001─星読/スマホ壁紙アーカイブ
【星読(ほしよみ)】 夜更けの図書館で、 少女は一冊の本を開いた。 窓の外では三日月が街の屋根を青く照らし、 書架の奥では閉じたはずの頁が小さく震えていた。 そこに書かれているのは遠い星の名前ではなく、 誰かが言えずに残した願いの形だった。 ランプの火が揺れるたび、 天井から降る光がひとつずつ文字へ変わり、 少女の指先に集まっていく。 最後の頁に触れたとき、 まだ見えない誰かが夜の向こうで本を閉じる音がした。 少女はしばらく目を伏せてから、 その音に名前をつけるように、 次の行を読みはじめた。
