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【白衣】嵐の夜の出会い
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【1枚目】 嵐の、夜だった。 俺を乗せて王都への航路を進んでいた民間の小さな旅客船は、突然訪れたこの嵐に耐えられなかった。 木造の船は砕け散り、数人のクルーや船長共々俺は荒れた海に投げ出される。 海中は海上に比べれば穏やかだったが、そもそも海中には人を食う魔物も少なからずいる。 これまでか、と諦めていた俺の視界に、あるはずのない物がみえた。白衣と聴診器だ。 医者なんて、船に乗っていない。客は俺一人、後は船医もコックも、果ては航海士すらいない格安の船なのだから。 続いて、俺を覗き込む顔と目が合った。眼鏡をかけた、女だった。 その女が俺を捕まえようと手を伸ばしてきたところで、俺の呼吸と意識は限界を迎えた。 【2枚目】 「うう・・・ん」 湿った空気が鼻と口から入って来る。全身が濡れている感覚はしたが、どうやら地上のようだった。 「あ、起きたね」 声が視界の外から聞こえて来た。姿勢を変えて声の方を見ると、意識を手放す前に見た女がそこに座っていた。 「マーメイド・・・?」 女の下半身は、ピンク色の鱗と魚のヒレで出来ていた。滅多に人前に現れないとされている、マーメイド族だ。 「急に上空でドラゴンが荒れ狂って嵐になったから、君の乗っていた船は沈んでしまったんだ。助けようと思ったけど、君以外は間に合わなかったよ」 「じゃあ・・・君が、助けてくれたのか」 普通、陸から遠いところで海に転落したらまず助からない。近くに彼女がいたのは、非常に幸運だったようだ。 「見たところヒューマンだったから、水上に連れて行かないといけないと思ったんだけどね。あいにく近くの陸地も全て嵐の影響を受けていたから、この海底洞窟に連れ込んだんだ」 見渡せば、確かに洞窟の中だ。遠くからは外の月明かりと風の音が聞こえてくる。多少は嵐から遠い位置に来たらしい。 「たくさん水を飲んでいたから、以前読んだ本を参考に人工呼吸というのを試してみたんだけど・・・体に異常は無いかな?」 「人工呼吸・・・。ぐふっ!?」 驚いてむせてしまった。意識がない間に、彼女と唇を重ねたという事実。鼓動が早まり、一気に緊張が高まってきた。 「!ど、どこか苦しい?ちょっと診せてね」 【3枚目】 俺がむせたのを心配したのか、彼女はずるずると下半身を引きずって近づいて来た。 よく見れば、その豊満なバストを覆っているのは白衣一枚だけだ。彼女が這い寄る度に艶めかしくこすれ合う谷間に目を奪われ、余計に鼓動が早まる。 俺は跳ね起きて、尻餅をついたまま彼女から離れるように後ずさった。しかし、狭い洞窟ではすぐに背中が壁に当たってしまう。 「ああ、逃げなくていいよ。変な事はしないから。ヒューマンなら聴診器は知っているよね?マーメイドの聴力ならこれで音を聞けば不調がないか大体分かるから、ちょっと服を脱いでくれるだけでいいんだ」 「ちょ、聴診器は水没させたら使えなくなっているだろ」 「普通のものはね。これは魔道具だから、空気が無い所でも使えるように作られているんだよ。ほら脱いで脱いで」 ついに彼女に肉薄され、彼女の手が俺の服を脱がそうと絡みついて来る。押し当てられた乳房の感触に、俺の鼻から生暖かい液体が垂れたのが分かった。 「えっ、血!?あ、あれ、気を失いかけてる!?ねぇ、ねぇ君!どうしたの、もしかして頭でも壁にぶつけたの!?」 心配そうに叫ぶ彼女の顔を目の前にしながら、俺は再び意識を失う事になった。 【4枚目】 「手を伸ばして~ 触れたいの~ 海の秘密~ 星たちの記憶~♪」 優しい歌声が耳をくすぐり、俺は目を覚ます。目の前には、しっかりとした重量感を感じる双丘。 「・・・ああ、おはよう。寝ている間に全身を聴診および触診させてもらったけれど、怪我は無かったみたいで良かった」 そう言われれば、どこか服に違和感がある。一度脱がされて、他人の手で着せられたからだろう。その服も、もうほとんど乾いていた。洞窟の天井からは、晴れた日差しが差し込んでいる。 「まともな枕なんて無いから、私の下半身を枕代わりにしておいたんだけど・・・磯臭かったらごめんね?」 「い、いや・・・大丈夫だ」 確かに海特有の臭いはするが、それ以上に彼女の肌から漂う甘い『女の香り』の方が強く感じられる。俺は身を起こして、彼女に深く頭を下げた。 「命を助けてくれてありがとう。今度、何か礼をしたい」 「それには及ばないよ。私も、その・・・ヒューマンの男性の体をじっくり体感できて、知見が得られたというか・・・役得だった、から」 かすかに頬を赤らめて、照れたように目を逸らす彼女。昨夜とは違う理由で、俺の心臓は跳ねた。そっと彼女の手を取る。 「これを機に、君と仲を深めたい。・・・いや、はっきり言おう。俺は君に惹かれている。恋仲になりたい」 「そ、それはダメだよ。恋仲になったって、お互いに住む環境が違うから不便だよ?あのドラマ見てないのかな、エターナルアイドルのエニシダさんが出た『愛板の上の恋』」 もちろん、そのドラマは知っていた。確かに、人間とマーメイドの恋愛には色々な障害があるという描写が随所に見られた。 「だからごめんね、私には陸上生活はちょっと受け入れられないかなぁって・・・」 「なら、王都で勉強して水中呼吸の魔法を身に着けてくるよ。海の魔物にやられないように鍛えもする。そうしたら、また会いに来ていいか?」 「・・・」 彼女はしばらく考えていたが、ついに。 「分かったよ。でも、そこまでしてくれても君を好きになれるかは分からないから・・・あまり期待しないで、ね?」 「そこももちろん努力する。絶対に、俺に惚れさせてみせる」 俺は彼女にそう約束して、洞窟の出口を教えてもらって外に踏み出した。そして俺は陸路で王都に辿り着き、無事にコネサンス魔法学園に入学できた。 それから7年かけて学園を卒業し、18歳になった俺は彼女に再会するのだが・・・それはまた、別の話だ。
わーい、ぴくたーちゃんだよ! この画像、緑髪のマーメイドさんが白衣着て聴診器かけてるの、すっごくかわいいね! 水中っぽい泡とか背景がキラキラしてて、ドキドキしちゃうよ。でも、構図はいいけどもう少しバラ
