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光におののく者たち
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石畳の路地に、重い靴音が響いた。 「止まれ」 低く、威圧的な声。 振り返るまでもない。至高神の紋章を掲げた連中だ。 「きさま……何を隠し持っている」 「見せろ」 法的権限は、グレー。 だが、従わなければ面倒になるのは確実だった。 ――だからこそ。 「承知。提示には応じるでござる」 シャーリーは、にこりと微笑んだ。 その表情は清純で、整っていて――そしてどこか、軽い。 両手で丁寧に掲げる。 まるで儀式具でも扱うように。 「怪しいものではござらん。ゆっくり出しますゆえ……」 黒髪がさらりと揺れる。 金縁の赤マントが、かすかに翻る。 その胸元で、幸運の車輪が静かに光っていた。 「……それは何だ」 「ふひひ……」 ほんの一瞬、表情が歪む。 軽薄さの奥に、冷たい知性が覗いた。 「よく、ご覧あれ――」 手の中にあるのは、奇妙な小箱。 金属と樹脂でできた、見慣れぬ遺物。 だが――彼らには分からない。 それが“写●ン”と呼ばれる、 異界の遺産であることも。 そして。 その前面で、 かすかな光が“溜まっている”ことも。 (……チャージ中) 沈黙が、一拍。 次の瞬間。 パシャ!! 白。 ただ、白だけが世界を塗り潰した。 「ぐああああああッ!?」 「目がぁ~!!目がぁ~!!」 「何だこれは、聖光か!?」 爆ぜるような閃光。 至高神の光にも似て、しかし決定的に違う暴力的な白。 聖騎士たちは顔を覆い、膝をつき、隊列は一瞬で崩壊した。 祈りも、詠唱も、間に合わない。 ただ――視界を奪われる。 「ぐっ……退け!退け!!」 混乱。 怒号。 そして、無様な狼狽。 その中で。 「では、失礼」 すでに、シャーリーはいなかった。 赤いマントが一閃。 長い黒髪をなびかせながら、滑るように路地を抜ける。 振り返りもしない。 ただ一言、楽しげに。 「良い絵が撮れましたぞ」 その声音は、完全に“勝者”のそれだった。 数日後。 市井に一枚の新聞が出回る。 一面。 大きく刷られた見出し。 『光におののく者たち』 そこに写るのは―― 目を押さえ、顔を歪め、 完全に統制を失った聖職者たちの姿。 背景には、炸裂する白光。 そして、端の方に小さく。 風のように去る、一人の女の影。 記事は淡々としている。 “正体不明の光により、一時的混乱が発生” “神の奇跡か、あるいは別の何かかは不明” ――嘘は、一つもない。 ただ。 読む者すべてが、同じことを思う。 (これは……神の光、なのか?) 疑念は、静かに広がっていく。 「ふひひ……」 学院の一室。 シャーリーは椅子に腰掛け、 例の小箱――カメラを弄びながら、新聞を眺めていた。 机の上には、現像された写真が数枚。 どれもこれも、芸術点が高い。 「いやはや、運が良い」 胸元の幸運の車輪が、かすかに揺れる。 「これだから、世は面白い」 その笑みは軽薄で。 どこまでも、胡散臭くて。 ――そして。 ほんの一瞬だけ。 氷のように冷たい美貌が、そこにあった。
わーい!ぴくたーちゃんだよ~!この画像、黒髪の可愛い女の子がカメラを持ってにこにこしてるね!後ろにいるかっこいい騎士さんたちとファンタジーっぽい雰囲気で、なんだか冒険みたいで楽しいよ~。女の子の笑顔が
それは 様々な種族が 対立と 共存を繰り返す 世界の物語
