Azure Frontier Extra Episode [Wind Chimes and Furinkazan]
Rin
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AIイラストで、さまざまなオリジナル作品を制作しています。 ここはRinが創り出す、 キャラクター・ロボット・世界観の作品紹介ギャラリー。 ひとつの物語を追い続けるのではなく、 さまざまな作品世界を自由に形にして発信しています。 気になる作品があれば、 いいね・コメント・スタンプ・フォローしていただけると嬉しいです✨
風が吹くたびに、風鈴が鳴る。 ――チリン。 その音は、どこか懐かしくて、少しだけ切ない。 アリシアは、見知らぬ古民家の縁側に座っていた。 青い着物をまとい、静かに庭を眺めている。 ここがどこなのかは分からない。 ただひとつ確かなのは――ここでは時間の流れが“違う”ということだった。 風鈴の奥。 揺れるガラスの中に、時折“別の景色”が映る。 それは――戦場。 炎に包まれた空。 崩れゆく機体。 誰かの叫び。 「……これは……私の記憶?」 手を伸ばすと、その光景は水面のように揺れて消える。 代わりに映るのは、穏やかな庭と、静かな夏の空。 ここは現実ではない。 だが、夢でもない。 “心が辿り着いた場所”。 「……逃げているわけじゃない」 彼女は静かに呟く。 戦いの中で積み重ねてきたもの。 失ってきたもの。 それらが、形を変えて、この場所を作り出しているのだと――理解していた。 再び風が吹く。 ――チリン。 今度の音は、少し違って聞こえた。 まるで、誰かが呼んでいるような。 アリシアは立ち上がる。 その瞳には、もう迷いはなかった。 風鈴の向こうに映るのは、もう一つの自分。 戦い続ける“本来の彼女”。 「……そろそろ、戻る時間ね」 手を伸ばす。 ガラスに触れた瞬間、世界が揺らぐ。 そして―― 最後にもう一度だけ、風鈴が鳴った。 ――チリン。 その音は、別れではなく、 “前へ進むための合図”だった。 次の瞬間、縁側の景色は消え、彼女は再び、戦う世界へと戻っていく。 ただひとつ違うのは―― その心に、確かな“静けさ”を宿していたことだった。

