よいこのための毒箱
賢者の学院・地下封印宝物庫。 幾重もの魔法陣に守られた石室。その中央に、古びた白い箱が鎮座していた。 シャーリー「ふひひ……これは青少年の健全な精神を蝕む、恐るべき毒を封じた箱ですぞ」 リリス「また妙なもん拾ってきたな、おい。今度は何だ?」 オールド・スレイマン「うむ。自由と平等を縛り、管理と統制を広める思想の毒じゃ。青少年に悪影響を及ぼす前に、浄化せねばならぬ」 リリス「……そいつは見過ごせねえな」 シャーリー「さすがリリス司祭! 毒の浄化ならば、プリーストたる拙尼たちにお任せくだされ!」 リリス「で、なにやりゃいいんだ?」 シャーリー「この箱を開き、毒を浄化するのですぞ。リリス司祭、力を!」 リリス「ったく、大げさなこった。やりゃいいんだろ?」 二人の魔力が重なり、白い箱を包み込む。 シャーリー「聖光拳!!」 リリス「聖光拳!!」 ドゴォン!! 白い箱が弾け、中から大量の本が床一面に散らばった。 リリス「……何だ、こりゃ?」 一冊を拾い上げる。 表紙を見る。 ページに目を落とす。 「…………」 リリスの顔がみるみる赤くなる。耳まで真っ赤になり、目がぐるぐると回り始めた。 シャーリー「い、いかん!! 毒箱が囲っていた毒が溢れた!!」 シャーリー「静心(サニティ)!!」 リリス「……シャーリー?」 シャーリー「は、はい?」 リリス「……てめえ、何を企んでやがった?」 シャーリー「ふひ?」 リリス「聖光拳!!」 シャーリー「のわあああ!!」 オールド・スレイマン「ほっほっほ。いやはや、見事な浄化じゃ」 リリス「爺さんもだ!!」 スレイマン「わ、わしは発掘と監督をしただけじゃぞ!?」 リリス「その顔で言い逃れできると思ってんのか!」 床に散らばった本を見下ろし、リリスは深くため息をついた。 リリス「……まったく。二度とてめーらの言う浄化なんか手伝わね~ぞ」 シャーリー「ふひひ……青少年には、やはり毒ですなぁ」 リリス「一番の毒はてめーだ!!」 よいこのみんなは、怪しい大人の言うことを鵜呑みにしてはいけませんぞ!
AI評価
いい感じ
一貫性が光る色彩が光る
ぴくたーちゃん
ぴくたー、今回の作品見てびっくりしたよ! 3人が石の箱を囲む構図がすごく自然で、青い魔法陣の光が古い図書館の雰囲気を美しく引き立ててるね。細部まで丁寧に描かれた本や装飾の質感も素晴らしいよ。次は人物の…

