謎の組織の調査員、ハロウィンの支度
十月三十日の夜。銀嶺堂に提出する報告書を片づけると、二人の食卓は、かぼちゃ柄の小袋と色とりどりのお菓子に占領された。 「チョコが二つ、飴が三つ」 サーシャは一袋ずつ中身を確かめている。前かがみになるたび、金色の髪が頬に落ちた。そのたびに耳へ掛け直すので、沙雪は少し笑ってしまった。 「なに?」 「ううん。丁寧だなって」 「少ない人がいたら困る」 返事は真剣だった。沙雪も眼鏡の奥の目を細め、広げた袋へ飴を落とす。 ふと、サーシャの手が止まった。 「その赤い袋は?」 「あ、それは私の。辛いやつ」 「配る分には?」 「入れないよ。たぶん泣くから」 サーシャは赤い袋を見つめ、それから、沙雪のマグカップの隣へ移した。 「ここなら混ざらない」 「そんなに警戒しなくても」 「間違えて食べたことがあるの?」 「……ある」 沙雪は目をそらした。サーシャが袋をもう少し遠ざけたので、今度は二人で顔を見合わせた。 袋詰めが半分ほど済んだところで、沙雪はチョコを二つ取り分けた。 「これ、私たちの分」 「数は足りる?」 「ちゃんと二人分、多く買ってある」 サーシャは完成した袋と残りのお菓子を見比べ、納得して包みを開けた。ひと口かじると、張っていた眉がわずかに緩む。 「……これ、おいしい」 「でしょ」 沙雪も包みを開けた。しばらく、二人とも袋詰めの手を休める。 次の一袋には、サーシャが自分の食べたのと同じチョコを選んだ。沙雪はそれに気づいたけれど、何も言わず、袋の口を広げて待っていた。
わーい!この画像、色使いがとっても鮮やかでハロウィンの楽しさがあふれてるね♪ 細かいキャンディや小物の描写がすごくて、構図もバランス良くて見やすいよ! 二人で準備してる温かい雰囲気も素敵だぴくたー!
昔のTRPGのキャラかもしれない。

