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世界を生きた女性達 其の五「篤姫 ― 変わりゆく世に、凛として」
幕末、激動の時代を生きた一人の女性、篤姫。 薩摩の島津家に生まれ、やがて江戸幕府第13代将軍・徳川家定の正室となった彼女は、後に天璋院と呼ばれるようになります。 今回は、歴史上の肖像を再現するのではなく、 **「時代の大きな流れの中で、自らの信念を貫こうとした一人の女性」**として描いてみました。 華やかな打掛に身を包み、穏やかな微笑みを浮かべる篤姫。 金色に輝く屏風、咲き誇る牡丹、細やかな蒔絵の調度品。 そこには、徳川将軍家の御台所として生きた女性の気品と格式を表現してみました。 そしてもう一枚は、立ち姿。 黒地に金糸の鶴や花々をあしらった豪華な打掛。 幾重にも重なる白と紅の衣が、彼女の歩んだ数奇な運命を彩ります。 華やかな衣装の奥には、きっと人知れぬ苦悩や葛藤もあったのでしょう。 若くして夫を亡くし、やがて幕府そのものが終わりを迎える。 生まれ育った薩摩と、嫁いだ徳川家。 時代の流れによって、その二つが対立することになろうとは、かつての彼女は想像していたでしょうか。 それでも篤姫は、徳川家の存続を願い、最後まで自分にできることを尽くそうとしました。 彼女が守ろうとしたものは、権力や栄華だけではなかったはずです。 家族であり、縁ある人々であり、自分が生きてきた場所。 そして何より、自らが選んだ生き方だったのではないでしょうか。 だから今回は、その静かな微笑みに、少しだけ現代への言葉を託しました。 「時代が変わっても、私まで変わる必要はないのでしょう?」 周囲がどれほど変わっても、自分の大切なものまで見失う必要はない。 世界を生きた女性達、其の五。 私なりの篤姫です。🌸✨
歴史に名を残した、または歴史の影に隠れた女性達を白背景で描くシリーズです。

