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東方三千年の叡智――食人小鬼とタケノコ結界
「本日の特別講師を紹介しますぞ~。東方からやってきた、精霊使いにして東方術師、パンニャン殿ですな!」 賢者の学院、スカウト科の訓練場。シャーリーの紹介を受け、白黒のチャイナドレスに身を包んだ少女が、赤い棍を肩に担いで進み出た。 「パンニャンある! 東方から、はるばる従姉妹に合いに来たある! ついでに西洋術師がどの程度か、見定めてやるある!」 威勢のよい啖呵に、訓練生たちがざわめく。 「では、さっそく腕前を見せてもらいましょうかな~。皆さん、油断は禁物ですぞ」 シャーリーが合図すると、パンニャンは懐から符を取り出した。 「まずは精霊魔法ある!」 地面から草が伸び、訓練生たちの足に絡みつく。逃れようとした者の足元では土が盛り上がり、たちまち体勢を崩した。 「な、なんだこれは!?」 「まだまだある!」 パンニャンが符を宙に放つ。符は四方へ飛び、地面に描かれた陣と呼応して淡く輝いた。 次の瞬間、訓練場全体を覆う結界が展開する。竹や蔓が地面から伸び、訓練生たちの動きを封じていった。 「これが東方三千年の叡智ある! 地脈と方位を読み、戦場そのものを我が手に収める術ある!」 見事な制圧だった。シャーリーも感心したように頷く。 「なるほど。精霊魔法に東方の陣法を組み合わせ、戦場を支配するわけですな。これは訓練生諸君にも参考になりますぞ~」 そのときだった。 「あっ、なんか生えてきた♪」 場違いに明るい声が響いた。 結界の中を、緑色の髪を高い位置で結んだ小柄な少女が、てくてく歩いてくる。チェルキーだった。 「あれ? こんなところにタケノコが。ライスと一緒に炊くと美味しいんだよね♪」 彼女は足元のタケノコを見つけると、楽しそうにしゃがみ込んだ。 「……アイヤ?」 パンニャンの顔が引きつった。 自分が張った結界の中を、チェルキーは何事もなかったかのように歩いている。術を破った様子も、結界に干渉した様子もない。 ただ、最初から彼女を拘束する対象として捉えていないかのようだった。 そして、パンニャンには見覚えがあった。 「ひ、ひいいいいっ! 食人小鬼ある!! なんで動けるあるか!?」 パンニャンは赤い棍を抱え、シャーリーの背後に隠れた。 「食人小鬼? チェルキーちゃんのことですかな?」 「前に会ったとき、食べられそうになったある! 絶対に近づいちゃ駄目ある!!」 「ええっ? 私、タケノコを見つけただけだよ?」 チェルキーは首を傾げる。手には、すでに掘り出したタケノコが一本。 「ふひひひひ……」 シャーリーの肩が震えた。 「パンニャン殿。戦場では、敵を拘束すればそれで終わり、とは限りませんぞ。 相手の能力が分からないとき、想定外の事態が起きたとき、どう判断し行動するか。 それもスカウトに必要な心得ですな~」 「わ、分かっているある! これは東方術師の威厳を保つための、戦略的後退ある!」 「そうですか。では、その戦略的後退のまま、夕食までご一緒しませんかな?」 シャーリーが笑いをこらえていると、訓練場の入口から聞き慣れた声が飛んできた。 「チェチェ~! プーにゃん、お腹空いたクマ!!」 「はいは~い。ちょっと待ってね。もうおやつ出来ているよ」 チェルキーがタケノコを抱えて立ち上がる。 「パンニャンも後で食べるクマ」 「……アイヤ?」 パンニャンは恐る恐る、声のした方を振り返った。 そこには、会いに来たはずの従姉妹、プーにゃんが立っていた。 シャーリーは二人を見比べ、にっこり笑う。 「……お知り合いでしたかな?」 「……西洋術師を見定めてやるある」 パンニャンは咳払いをして、何事もなかったかのように胸を張った。 訓練後・・・・・・。 その日の夕食には、タケノコご飯が並んだ。 パンニャンは美味しそうに頬張りながらも、料理を運んでくるチェルキーをちらちらと警戒していた。 「ふひひひひ……本日の講義も、実に有意義でしたな~」 シャーリーの笑い声が、学院の食堂に響いた。
わーい!この画像、ディテールがめっちゃ細かくて85点だよ!魔法のエフェクトやお城の背景がキラキラしててカッコいいね!構図も82点でバランス抜群だよ♪ でも可愛さは72点だから、もうちょっと元気いっぱい
彼女はすべてを倒す 彼女はすべてを頬る 彼女はすべてを貪り食う 彼女はなんだ 彼女は冒険者だ

